テラーノベル
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オレンジ色だった空がいつの間にか群青色に染まり、ベランダに吹き抜ける風もひんやりと冷たくなってきた。
けちゃ 「わりと暗くなってきたし、そろそろ部屋に戻ろうか」
まぜ太 「そうだな。寒くなってきたし、晩御飯の準備もしなきゃだしな」
あっきぃの腕の中を見ると、ぷりっつは規則正しい寝息を立てて「すよすよ」と深いまどろみの中にいる。
あっきぃはぷりっつを起こさないよう、慎重に身体を持ち上げると、静かにリビングの布団まで運んで優しく横たえた。そっと片耳についていたイヤホンを外し、毛布を首元までかけてあげる。
あっきぃ 「よし……ぐっすり寝てるね。じゃあ俺も晩御飯の手伝いするわ!」
ちぐさ 「はーい! 今日は何作ろうか~?」
キッチンでメンバーたちが和気藹々と夕食の準備を始めた、その時だった。
布団の上で、ぷりっつがパチッと目を覚ました。
真っ先に求めたのは、さっきまで自分を包み込んでいた温もりと、トクトクと響いていたあの心音。
(……あっきぃ……?)
横を見ても、誰もいない。
途端に胸がキュッと締め付けられ、冷たい恐怖が押し寄せて息がヒュッと乱れそうになる。
だが――呼吸が乱れきる直前、ぷりっつの視界の端に、キッチンで包丁を握っているあっきぃの背中が映った。
(……いた……っ!)
次の瞬間、自分の意志で動くことすら難しかったはずのぷりっつが、抱えていたぬいぐるみをぎゅっと胸に抱きしめ直すと、布団を跳ね除けて立ち上がった。
(とてとてとてっ……!)
おぼつかない足取りだが、必死に、まっすぐにあっきぃを目指して走る。
まぜ太 「……ッ!? おい、ぷりちゃん……!?」
ちぐさ 「えっ……! ぷりちゃん……!?」
メンバーたちは息をのみ、作業する手を完全に止めた。
今まで動くことすら諦めて固まっていたぷりっつが、自分の足で一歩を踏み出し、走っている。みんな固唾をのんで、向かってくるぷりっつの姿を温かく見守った。
そして――。
(タッ……ぎゅむっ!!)
あっきぃ 「うおっ……!? ぷりちゃん!?」
辿り着いたぷりっつは、あっきぃの腰へ全力で飛びついた。
もう二度と離れないと言わんばかりに、小さな腕でぎゅーっとあっきぃの服を締め上げ、顔を背中にすり寄せる。
あっきぃ 「あはは! びっくりした~! 目覚めちゃった? いなくなって寂しかった?」
あっきぃが振り向いて頭を撫でてあげても、ぷりっつは絶対に腕を緩めようとしない。まるで生まれたてのヒヨコのように、あっきぃにべったりと懐いている。
それを見たメンバーたちは、驚きから一転して顔を見合わせ、楽しそうに笑い出した。
まぜ太 「なんだよそれ~! あっきぃになつきすぎだろ!」
けちゃ 「ふふっ、完全にママだと思ってるねぇ」
あっと 「おいあっきぃ、お前動けねぇじゃん。そのまま飯作れんのか?」
ちぐさ 「ぷりちゃん、あっきぃのこと大好きすぎるでしょー!」
あっきぃ 「俺らあきぷりなんで??笑」
言葉も出ず、瞳の光もまだ戻りきっていないぷりっつだったけれど、あっきぃの背中にしがみついたまま、どこか安心したように静かに身体の力を抜くのだった。
コメント
1件
ああ~~、ぷりっつが自分の足で走った……! あの今まで動けなかった子が、あっきぃ目指してとてとて駆け寄るシーン、胸熱すぎたわ。腰に飛びついて離れない「あきぷり」、尊すぎるだろ。メンバーみんなで温かく見守る空気感も良かった。こういう絆の積み重ね、大好き🔥
かいり@りぃととペア画中
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