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iris青黒
曲パロ
狂愛・共依存
低クオ
微R表現注意
ご本人様には関係ありません
なんでも許せる方はどうぞ
【黒side】
桃「アニキってさぁ、まろのこと…」
どれくらい好きなの?
不意に彼から投げられた言葉に、一瞬だけ脳がフリーズする。
日曜日の昼下がり、会議も兼ねて6人でリーダーの家に集まっていた時の出来事だった。
視線の先で、他のメンバーと言葉を交わす青い彼が揺れる。
桃「あ、いや、別に疑ってるとかじゃないんだけどね?」
顔に出ていたのか、あるいは俺の態度からそう思ったのか。少し焦ったような笑みで彼は言葉を続ける。
桃「まろからはアニキとの惚気話めっちゃ聞くし、マジでアニキのこと大好きなんだろうなって嫌でも分かるんだけど」
桃「アニキからはそういう話聞かないからさ」
本気で焦っているのが言葉から感じ取れて、思わず吹き出すと、不意をつかれたような表情でこちらを見てきた。
黒「んや、別に俺怒ったりとかしてへんよ?」
黒「急に聞かれたからびっくりしただけや」
そう言うと、ほっとしたような笑みが広がる
桃「焦ったあ…アニキ、急に黙っちゃったから…」
黒「ごめんな?そんなこと聞かれるとか思っとらんかったからさ」
別にアニキが謝る必要ないよ?と、さっきまでとは違う笑みを浮かべた彼に軽く返答する
桃「んで、実際どうなの?」
黒「どれくらい好き、なぁ…」
目線を上げた先で白い頭と青い彼が笑い合う
黒「考えたことないけど、せやな」
黒「結婚、したいくらい?」
アニキってば純粋〜、と楽しそうに笑うリーダーの向こうで揺れる、俺に向けられていない彼の笑顔。胸に鈍い痛みが広がっていった。
黒「はぁ…」
ベッドの上に寝転がり、溜息を零す。
『まろのこと、どれくらい好き?』
昼に問われた言葉が頭の中で再生され、少しだけ、息が詰まるのを感じた。
『結婚、したいくらい?』
…嘘だ。いや、ある程度あってはいるけれど。俺の、彼に対する想いはそんな、純粋なものじゃない。
独占欲。そんな言葉が似合うようなこの気持ちが、いつからか俺の心を支配するようになった。
自分のことだけを見ていて欲しいし、他の人と話しているのを見るだけでも嫉妬してしまう。実際、今日感じた胸の痛みだってそんな感情からくるものだ。
彼と別れることなんて考えられないし、そんなこと、考えたくもない。
もしも明日、彼が死んでしまうのならば。きっと俺は、今すぐにでも笑顔で死ねる。
そう思えてしまうほどに、そんな考えになってしまうほどに。俺は、彼と一緒にいる時間が消えてしまうのが怖いんだ。
黒「…こんな気持ち、誰にも言えへんな」
暫くすると、寝室に彼が入ってきた。
同じベッドに潜り込んで来て、当然のことのように俺を抱きしめる。
眠そうな目。疲れているようなのに隠そうとする、強がりなところ。抱きしめ返せば、愛しとるよ、なんて囁く甘い声。
全部全部、俺だけが知ってる彼の表情。以前はそれだけで、十分だったのに。
苦しいのは、なんでだろう。
他のメンバーと話すのを見るだけで、笑い合うのを見るだけで。胸が苦しくなる。ずるい、なんて思ってしまう。
自分のことを今まで散々振り回しておいて、他のメンバーにも、同じ笑顔を見せる彼に。甘えたような声を出す彼に。
そう思ってしまうのは、彼の愛情に溺れた俺への罰なのだろうか?
取り留めのない思考が頭の中で渦巻く。
青「どしたん?暗い顔して」
心配そうに覗き込んできた彼。その唇を奪うと、少し驚いたような顔になる。
一度離れて、もう一度。強請るように食らいつけば、仕返し、というように彼が俺を食らう。
口内を乱す柔らかな感触に、頭がくらくらしてくる。
唇が離れた頃には、彼が覆いかぶさっていた。
青「…っ、ええ、の?」
余裕のなさそうな顔。返事の代わりに、衣服を緩め、胸元を曝け出す。そっと彼の頬に触れた。
黒「なぁ、まろ…俺のこと」
優しく、抱いて?
【青side】
黒「んっ…あぁ…ッ」
自分の腕の中で乱れる彼に、胸中に留めきれない程の愛おしさを感じる。
歌い手としての活動を続ける上では、仕方ない。そう頭では理解している筈なのに、彼のこの愛おしさを独り占めしてしまいたくなる。
手を握った時の感触も、顔を汚してしまうとちょっと怒るところも、俺しか知らない。
彼に触れられるのは俺だけだから。
でも、それだけじゃ足りない。
これ以上何を求める?
そう尋ねられたって、きっといくらでも言葉は出てくる。もっと、もっと………
【青side】
キミの中で醜く育った愛情。
キミを、俺だけのものにしたい。物理的にも精神的にも支配したい。
メンバーだろうがリスナーだろうが、俺以外の人間の頭の中にキミがいるのなら。
今すぐ、笑顔で潰して回る。
歯止めの効かなくなったそんな妄想。まだ実行していないだけ、目に見える暴走をしていないだけ、良いと思って欲しい。
盗聴、盗撮、監禁。
そんな、人に言えないような行為だって全部したいと思ってしまうんだ。
そんなことを考えながら、隣で眠る彼を見詰める。真っ白なシーツを被った彼はまるで、花嫁のようだった。
長い、サラサラとした黒髪に触れ、そっとキスを落とす。
キミの好き嫌いも、感情も。キミのすべてを俺の手で作り上げたい。そして、最期は…
……いや、最期は逆の方が良い。
キミの左手を握り、指を絡ませた。薬指にキスをすれば、少し擽ったそうな声を漏らす。
俺の最期は、キミの手で迎えたい。 可愛いキミの表情を、最期の最期まで脳裏に焼き付けたい。
俺のことを、壊して欲しい。
青「ずっと、一緒にいような」
ベールを纏ったキミの唇に一生の愛を誓う。
青「だから、もっともっと」
俺のこと、壊してな?
曲:プロポーズ/内緒のピアス 様
この想い・重いすら受けとめてFin
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