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夢を、見た
「お前、巴の事をちゃんと見てやってくれてるのかい?!」
「はぁ?!そんな暇ある訳ないでしょ!?
あんな役立たず、アンタが世話すれば?!」
「、、、」
何も無い空間で怒号が響き渡っていた
この日は私の誕生日、でもパパ達は機嫌が悪いたみたい
だから、絵本に出てくるようなご馳走も、白いふわふわの、甘いデザートもなし
この日から、クリスマスや誕生日、誰かと過ごすイベントが少し怖くなった
でも仕方ないよね
だって私が悪いんだもの
私が、普通の子とは違うから
____________
「ん、」
目が覚めると、物音は一つせずママは帰ってきていないようだった
「這いばいさん、赤傘さん、?」
私がそう呼ぶと、返事は返してくれなかった
どこかに行っちゃったのかな、
「、学校行かなきゃ」
チュンチュンと鳴く雀の声を聞きながら、私はおぼつかない足取りで、手を彷徨わせながらランドセルを探した
しばらく経ち、私が出て行こうかと思っていると
“ あなた 起きる ! ”
「!は、這いばいさん?」
いきなり正面から身体を包み込まれる感覚がした
“ 2 あなた 起きる 待つ 間 少し
気配 消す “
「な、なるほど、」
赤傘さんからそう説明を受け、ふと疑問が浮かんだ
赤傘さん、どこで喋ってるの?
” 彼 ここ ! ”
「?ここ、これもしかして、傘?」
這いばいさんは私から離れ、私の手に何かを握らされた
「えっ、もしかして、赤傘さん?!」
“ 私 傘 入る 可能 ”
「えっ、えぇ..!」
そういうモノなんだ、凄い、
そうして、私は這いばいさんさんの手を握り、赤傘さんを持って家を後にした
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「全く、何故私達が特級案件を、」
「まぁまぁ、でも五条先輩が言うには女の子の保護だけで良いって言ってたし、気楽に行こうよ!」
「あの人の言葉は信用出来ません、第一
特級2体に取り憑かれてるなんて、前代未聞ですよ」
五条に呼び出された一年、七海建人 灰原雄
彼らなら子供の扱いに慣れているだろうと
五条が呼び出したのだ
二人が話していると、とてつもなく大きい気配が流れた
「、あの子供か」
「見た限り、呪霊の類と少し似てるね」
アパートから出た少女は怪異と手を繋ぎ、傘を軽く叩きながら階段を降りて行った
何も見えない一般人であれば、手を宙に浮かせている変人だ
「あの子、目が見えないのかな」
「おそらくそうでしょうね、気配は感じるが目視は出来ない」
七海はそう冷静に分析したが、内心では冷や汗が出ていた
怪異は基本的に噂から生まれ、誰かの記憶にいる限り存在できる存在
呪霊は人の感情から生まれた存在、
ここが怪異と呪霊の分岐点
だが、今少女の両隣にいる怪異は呪霊で言う特級並み、いやそれ以上かもしれない
「、一度様子を見ましょう」
「そうだね、」
二人は少女の後ろ姿を見ながら、そう呟いた