テラーノベル
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いわふか、だてなべメイン
岩本→「」
深澤→『』
宮舘→【】
渡辺→《》
岩本side
一旦帰って色々準備して、いざ家を出ようとしたらなんだか足取りが重い。まあそりゃこれからホテル行って恋人じゃない人とスるなんて、多分誰しも気が進むもんではない。これがきっかけでふっかが舘さんに目移りしちゃったらどうしよう、とか絶対あり得ないことまで考えてしまう自分が嫌だった
「ねぇふっか」
『んー?どしたの』
「ふっかって俺の恋人だよな」
驚いたように目をぱちくりさせてほんとに不思議だといった声で返答がきた
『…え、違ったら吃驚すんだけど』
「いやまあ、そうだよな…」
『なぁに、これから俺が別の男に抱かれるから不安になっちゃった?』
「…別に、」
嬉しそうに笑いながら近くに来た彼は少し背伸びをしてキスしてきた。俺が嫉妬とか不安とか見せるとそれも全部俺からの愛だって受け取って喜ぶところは付き合いたての頃から全く変わらない。んで俺がこういうめんどくさいこと言っても嫌な顔一つせず答えてくれるところも、全く変わってない
『大丈夫、俺一途だから。こんだけ一緒に居て信じれない?』
「いや信じては居るんだけどやっぱちょっと不安ではある、」
『大丈夫だって、俺が好きなのは先にも後にも照だけだから』
少し考える素振りを見せた後、襟元を引っ張って肩の辺りを近付けてきた
『つけりゃいーじゃん、コイツ俺のだぜーって』
こういうとこだよな。目の前に差し出された色白な肩口に俺は顔を埋めた
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渡辺side
《ひぇー…》
【どういう声笑】
《いやなんか、ふっかから照に抱かれるにあたって気を付けた方がいいこと伝授されたんだけど》
【…うん、】
なんか複雑な顔してる。いつも負の感情はあまり表情に出さない方なのに俺のことになると丸出しになるとこ可愛いよな。幼馴染みから恋人に名称が変わったときくらいに気付いたけどずっとこんなんだったっけな。まあこれくらいの拗ね具合なら別にほっといても大丈夫そうだからと話を続ける
《俺死ぬかも》
【え?笑】
《なんか全部短文で送ってきてるから余計パンチが強い!》
気になってるみたいだったからふっかとのメッセージの画面を見せた。言葉通り開いた口が塞がってなくて面白い
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・何とは言わんけどでけえ!最初マジ苦しいから頑張れ
・基本的に脳筋
・フツーに絶倫。だから止まってって言っても止まりません
etc……
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こんなんがズラーっと20項目くらい書いてあんの、しかもほぼ対策の仕様がねえことばっか。どうしろつってんだよ笑
【…ふっかも大変だね、翔太今日こんなのに抱かれるの?】
《らしいわ》
【もうなんか、お疲れ笑】
お疲れじゃねえよ、彼女が他の男に目茶苦茶にされるかもしれないのになんも思わないわけ?くそ、照にも涼太にもこれ送ってきたふっかにもムカつく。あーやだやだ
《きぃぃぃぃ!》
【壊れちゃった…】
これから別の意味で壊されんのかな。ちょっと楽しみ、なんて言えるわけもなかった
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俺が予約したラブホは”如何にも”な感じじゃなくて安心した。口コミしか見てねえけど案外レビューも役に立つんだな
「おーすげえ、ふっか見てこれ」
『んー?ちょお前、ローション4種類も持って来んな、わら』
「いやなんか非日常過ぎて面白くて笑」
なんでコイツらラブホの備品で楽しんでんの?笑 来たことねえのかな
【え、来たことないの?】
聞きたくなるよなぁ、わかる。てか聞いてくれてよかった
「うん、初めては成り行きで俺ん家だったからその流れで毎回どっちかの家でいいかって」
『そーそー、大体照の家だけどね』
めっちゃいわふかっぽいな。最初成り行きなのもそっからずっと家なのも。変な偏見だけどなんか家のありとあらゆる場所でしてそう。止めても止まんねーらしいし
【…いわふかっぽいね】
「いわふかっぽいって何笑 ふっかよく家来たがるんだよね」
『まあ当たり前だけど家って持ち主の匂いするじゃん、だから照ん家がいーの』
「あ、それで俺ん家?」
『そぉ』
ふっかってそんなこと言うの?てかナチュラルにいちゃつくなァ!!俺らが気まずくなるだろ!と思っていたら急にふっかが準備を始めた
『んーと。これってさぁ、照が翔太抱いて俺が舘に抱かれればいいんだよね?』
《まあ、それが一番妥当ではあるよな》
【俺はそのつもりで来てたけど】
「俺も」
こっからペア変わったりしたら爆笑だけどな。まあ流石に無いか、みんなこれで了承してんだし
『んじゃそれでいくかぁ。何これ、こっち準備出来たけどすぐ始めちゃっていい感じ?』
「ん、いいよ俺も出来たし。翔太おいで」
すっごいヌルっと始まったな。いわふかっていつもこんな感じで始まってんのかな、溢れ出る友達カップル感。いやまあ今はそんなことどうでもよくて、覚悟を決めてゆっくり照の居るベッドへ足を進める。
『だて~ほら抱くんでしょ?こっち来なよ』
いやなんでコイツらこんなに慣れてんの?笑 スワッピング経験あんのかな、いや無いよな。無いって言ってたし。ギシ、と隣のベッドが音を立てたからそっちに目だけ向けるとふっかの上に覆い被さる涼太が視界の端に入ってきた。あー…見たくねえ、涼太が他のやつ抱いてるとこなんて。現実逃避したくて、目の前の現実と向き合った
《…照、》
「そんな緊張すんなって笑 痛くないようにはするからさ」
頬に触れた手は涼太の手よりも大きくて、骨張っていた
コメント
3件
不安気なひーくんにキスマ付けさせてあげたりしょっぴーに自分の旦那の注意事項わざわざ送ってあげたりとふっかさん出来た嫁すぎる笑 いやそれとも最年長の余裕なのか…笑
ドキドキ❤️❤️❤️❤️楽しみです‼️
いいですねえ、続きも楽しみ