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元貴side








水の高さが腰を超える。海岸の方を振り向いても人は誰一人いない。これより先に行けば危ないということはずっと前から気づいていた。息は白く。指先も真っ白だった。肺が痛い。足も痛い。自分の身体の温度を感じないくらい首も顔も全て冷たかった。







若井はいるはずだ。ここに。夢で言ったから。春も告げる頃に、俺は何してんだろうな。ただただ俺は冷たい海を独りで彷徨っている。







だんだん呼吸がしずらくなり、詰まるような感じがする。俺はこの海の中、独りで死んでいくのかな。





立っているのも精一杯、呼吸をするのが辛い。







「若井……ねぇ”……ッ」








血がちゃんと流れていない感じ。若井。なんで会いに来てくれないの……、、?






「いッ……」







足元にあったサンゴに引っ掛けのだろう。足がヒリヒリと痛み出す。でも、今はそんなことどうでもいいくらいに全身が痛かった。






「あっ……、、」







足元の岩に躓きバランスを崩す。ダメだ。倒れるッ……。


ごめん若井。会いに行くとか言って。どこにいるかも、何も知らないくせに。若井。最期まで若井のことだけを思えて良かったよ。





「愛し……、、」







あぁ……この言葉でさえ最後に言えずに終わるのかな。助けて。若井。









『元貴。助けに来たよ。』










若井……、、?若井だ。この声は絶対に若井だ。低くて落ち着いた声。







「若井……!!!!!泣泣」







言葉が詰まってしまう。












「若井ッ……、!!!会いたかった、、会いたかったよッッ!!!!泣泣」









俺は若井の腕の中に飛び込んだ。暖かい。今は俺の方がずっとずっと冷たい。







『うん、俺もだよ。ずっとずぅーと会いたかった』








「ッ……わ”かいッ…泣わかい”ッッ、、!泣」










俺は手に持ってた手袋を若井に渡す。









「これねッ……返せなくて”ッ……、!!!」








『ありがとうッ…元貴』










1番はこれを伝えに来たんだ。言えなかった。ずっとずっと言えなかったから。今日だけは話を聞いて。








「若井……。ずっとずっと好きだったよ。今も大好き。愛してる。」










一瞬の間、車も鳥も波の音も全てが消えて若井と俺の声が広がっていく。







若井が驚いた顔をする。若井の瞳が潤っていく。それと対照的に若井の口角が上がり嬉しそうな顔をした。













『うん。俺もだよ。元貴大好きだよ。』












俺は今度はちゃんと若井のことを抱き締めた。離さないように。若井、手袋貸してくれてありがとう。暖かかったよ。







俺たちは冷たい海の中へ深く深くと落ちていった。ずっと抱き合うように。そっとキスをした。
























これにて『愛されたいだとか』完結です‼️





ここまで呼んでくださった皆さん


本当にありがとうございました!✨️




読者の皆さんの暖かさにいつも救われてます!いつもありがとうございますっ!







コメントで貴方にとってハッピーエンドだったかバッドエンドだったかを聞かせてください🙇‍♀️






聞きたいこと、感想等お待ちしております!








ちなみに明日番外編を投稿して、本当に完結となります!楽しみにしててね……







次作については明日のお話の部屋の後日談にてお話します🍀*゜






それではまた!










2026.2.2







Nikorin

愛されたいだとか

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