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『春の桜に恋焦がれ』
〜その姿に…恋に落ちた〜
第七舞「失言後悔」
『主、様、いつからそこに…。』
『…私の質問に答えてよ。どういうことなの…?』
『っ、それは……。』
『…悪魔執事は歳をとらない。ってことは
みんなはずっとこのまま生き続けるんでしょ…?』
『…それが、絶望を経験し、悪魔と契約を交わした我々の代償なのです。』
ルカスが立ち上がり私に答える。
『ルカス…。』
『黙っていて申し訳ございませんでした。
でも、主様には伝えなきゃとずっと思っていました。ですが…。』
『……こうなることが分かってたから黙ってたんでしょ?』
『っ…。』
私はギュッと手を握りしめる。
『あるじさ――』
『嫌…っ!』
バシンっ!
ベリアンの私に触れようとする手を振り払った。
『っ……!』
『どうして…どうして今まで、黙っていたの。』
『主様、それは…。』
『酷いよ、ずっと一緒って約束したのに…!!』
『……!!』
解ってる。こんなこと言っても執事のみんなを傷付けるだけ。貴方を傷付けるだけ。
『私は普通の人間だから、いずれ死んじゃう、そしたらみんなと今迄通り一緒にいることなんて、出来ない!こんな真実を知って、もう一緒になんて居たくない――!!』
こんなこと、言いたい訳じゃないのに。
『…嫌い、ベリアンなんて、大嫌い――!!』
私は瞳に雫を浮かべ、そのまま部屋を後にする。
『……っ。』
貴方の何とも言えない悲しそうな、切なそうな顔、私は忘れないだろう。
私はそれだけ言い残して彼の前から去る。
(あんなこと、言いたい訳じゃ、なかったのに。あんな顔――させるつもりじゃ、なかったのに――!!)
『伝わらないものですね…気持ちというのは。主様、私は貴方が――』
どうしようもないくらい、好きなのです。
でも、決して悟られてはいけないと、押し殺して今日まで過ごしてきました。伝えてしまえばもう止まらなくなってしまう。執事ではなく、一人の男として、主様ではなく一人の女性として、貴方を好きだと言うことを――想いが溢れて、止まらないのです。
あの日に出逢った時から私は貴方に思い焦がれて胸が締め付けられたのです。何に替えても、貴方だけはお守りすると――。
『私のしてきたことが…こんな形で仇になるなんて。私は…私の隠してた気持ちは…全て無駄だったんですね…。』
『ベリアン……。』
『あんな顔…させたかった訳じゃないんです…ただ、伝えるのが怖くて…私は…最低ですね。』
『っ、そんなことないよ、ベリアンは…』
『申し訳ございません、みなさん。今は1人にさせて下さい。私から相談に呼んだのに申し訳ございません。』
…バタンッ。
『……っ、ぐすっ。っ…。酷いよ、もう、やだ……。』
私は自分の部屋の隅っこに座り涙を流す。
薄々…気付いていたのかもしれない。みんなが、出会った時と同じだってことは。でも、
分からないように、気付かないようにしてたんだ。私が勝手に。
『みんなとはもうずっと一緒に居られない。
私だけ…その時が来たら、死んじゃうんだ。』
約束は…永遠じゃないんだね。
こんな気持ちのまま――
もう、みんなと一緒には居られないよ。
私は指輪を外して元の世界に戻る。
次の日――
ガチャッ。
『主様、起床のお時間で――』
そこに主様の姿はない。
『え…?』
あったのは、指輪だけ。
『っ……!』
俺は指輪を持って部屋を出る。
『ベリアンさん!主様が――!』
さよなら、みんな。
次回
第八舞「涙泪恋愛」
ゆき🌻🌿
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コメント
3件

うわあああ第7舞…やばい…!😭💔 ずっと心のどこかで気づいてた“永遠”の真実がついに表面化しちゃった感じ、胸が締め付けられたよ…。ベリアンに「大嫌い」って言っちゃう主人公、それでも本心じゃないのが伝わってきて切なすぎる…! しかも指輪置いて元の世界に戻っちゃうラスト、泣いたわ。ベリアンの「伝わらないものですね…気持ちというのは」もう刺さりすぎて言葉出ない…次回「涙泪恋愛」でどうなるの!?続きが待ちきれないよぉ〜!🌸