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間礼
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4話
[俺のせい]
ある日の休み時間、四季達は無陀野に近づいていた。
「なあなあ、春先生って昔はどうだったん?」
無陀野が口を開いた
「昔か。…昔は、あれでも今よりまともだった。」
矢颪が驚いたように口を開いて怒った
「はぁ?!あんな奴がまとも?!」
遊摺部も続くようにメガネを上げながら
「まさか、あんな人がまともなんて僕は信じませんよ!」
無陀野は生徒の言葉に頷いて同意の意を示した。
「俺もそう思う。」
「ムダ先もそう思うんじゃん!!」
ケラケラと笑う生徒たちに対し、無陀野は「だが、」と言葉を続けた。
「でも、事実まともだった。女遊びもせず真面目に訓練をしていた。まるである人を真似するように、な。」
四季達は首を傾げて、(ある人って誰だろう)と不思議に思っているような顔で無陀野を見つめていた。
「…俺だ。」
皇后崎が1人だけ唯一頷いていた。
「なるほど。だから見た目を似せていたのか。前髪とか。」
無陀野も頷き、「そうだ」と答えた。
「じゃあなんで変わっちまったんだよ。」
四季はさも当然のように聞いた。みんなが思っていたが口にしていなかった疑問を。
「話すと長くなる。無駄な時間になるから春に聞け。俺はもう行く。」
無陀野は去っていった。
〜〜〜〜〜
歩きながら無陀野は羅刹時代のことを思い出した。
〜〜〜〜〜
「なあ無陀野、俺のどこの動きが無駄だと思う?」
「それより血触解放は使えないのか」
春は一瞬沈黙した
「…なんでだろうな。みんな持ってんのによ、俺だけわかんねぇんだよ。」
「とにかく鍛錬を積め。」
「…うん。ありがとな無陀野。」
そう、この時期はまだ血触解放を使えていなかったのだ。血触解放の発動条件も何も分からず、何も出来ないまま体術のみで鍛え上げていて、それでも何とかがむしゃらに追いつかないと、と必死で努力する春を、無陀野はきっちり評価していた。そんな仲だった。
~~~~~
とある日の事件。
無陀野が任務中な怪我をして帰ってきた。
それを見た春が駆けつけたが、無陀野は「問題ない」ばかりでどうしたらいいか分からないと困る春。
「なあ、本当に大丈夫なのか?」
「問題ない」
「…やっぱり俺も―」
「お前は別の任務だっただろう。これは俺の判断ミスだ。」
「…うん。」
春は頷いて鍛錬をしに行った。でもその日から毎日春は無陀野に話しかけず、挨拶もせず、無愛想になって鍛錬ばっかりになった。無陀野はまだなぜこうなったかは分からなかった。数日後のとある日の夜中、音が聞こえるから見回りに来ると、春の声が聞こえて耳を立てて声を聞いた。
「…俺は、弱い。…きっと守れないんだ。」
その一言だけがやけに無陀野の頭に残った。
その日から春は人が変わったように、金使いも荒くなり女遊びも酷くなり、ヤケになっていた。そしてその日から春の顔には、笑顔が貼り付けられたようで、最初は引き攣っていたのに、段々と笑顔を演じることが上手くなっていて、目も当てられなかった。そんなある日、無陀野は噂を聞いてしまった。
「あの毒島春って先輩、無陀野先輩を守れなくて自分は非力なんだって絶望したらしいよ」
最初は意味がわからなかった。俺の不注意だっただけなのに、何故春が思い詰めるのか。何も理解できなかった。
理解も、したくなかった。
俺のせいだったんだ。
…俺の、せい。
コメント
1件
ああ、読んだ読んだ…! 第4話、めっちゃ重かったわ…。 無陀野先生の「俺のせい」ってタイトルがもう刺さる。春先生が昔は真面目だったのに、自分を責めて変わっちまったって流れが切ないよな。特に「守れない」って呟くシーンと、笑顔が貼り付いた感じがリアルで、胸がギュッてなった。 無陀野先生が自分のせいだって思っちゃってるのも辛いな…。この2人の関係、もっと知りたい!続き楽しみにしてる🔥