つくづく人間とは面倒な生き物だと思う
あれから2日経ったのかな
もう分からないけれど
腹が減ったから色々と重い足で 俺は黒霧のところへ飯を食いに行こうと立ち上がる
「はぁ…………」
なんで人間って腹が減ったり
用を足したりしないといけないんだろう
ほんと面倒だな____
凛の事、何度も
何度も思い出したけれど
その度何度も何度も
〝もう、どうでもいいんだ〟と
自分に言い聞かせる____
「黒霧、何か軽食を作ってくれ」
黒霧「おや弔、まる2日もいったい何してたんです?心配しておりました。
かしこまりました、すぐにご用意しますね」
「ああ、頼む」
もう居ない凛の事を考えたって仕方の無い事。
もう、触れられない
あの柔らかい肌に____
いや、
忘れるんだ。
俺が悪いのだから____
色々考えてるうちに
黒霧「弔、できましたよ」
黒霧が出したサンドウィッチを
「……助かる」
と、一言言い口に運ぶ。
黒霧「……凛さんは一緒では無いのですね?」
「は……?」
凛の話をするな。
黒霧「あなたを見るととてもやつれているように見えましたので……やはり、凛さんは戻られていないのですね」
「は……?」
なんだよその言い方____
なんだか凛がどこに行ったか知ってる風な____
「おい、黒霧」
黒霧「はい?」
「凛がどこに行ったか言え」
黒霧「荼毘のところですよ」
耳を疑った。
そして同時に
「ふっあはははははははは!!……」
笑いが込み上げてくる____
そうか!
そうだったのか!
逃げ出しただけかと思えば
俺以外の男の所へ
浮気をしたかっただけなんじゃないか!
「あはははははは!……」
なんて最低な女なんだろう
「ぁはッ……!」
なんでこんな女の事好きだったんだろう____
「黒霧、教えてくれてありがとう」
俺はサンドウィッチを食べ終わり
黒霧「いえ、どういたしまして
凛さんとどうか仲良くしてくださいね」
「ああ、なかよく、するよ」
バーを出た。