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「独占と溺愛」
放課後、教室。
「桃ちゃん、今日一緒に帰れる?」
「…当たり前だろ」
机に頬杖をつきながら答える桃 。
「やった〜」
嬉しそうに笑う橙。
その時――
「橙、今日さ一緒に帰ろーぜ」
クラスの男子が気軽に声をかける。
「あ、えっと…」
一瞬迷ったその隙に、
「無理」
低い声。
空気が一気に変わる。
「…は?」
男子が戸惑う中、桃はゆっくり立ち上がる。
「そいつ、俺と帰るから」
そのまま橙の腕を掴んで引き寄せる。
「っ、桃ちゃん…!」
「悪いな」
そう言い残して、そのまま教室を出る。
⸻
廊下。
「ちょ、桃ちゃん、さっきの…」
「なに」
いつもより明らかに機嫌が悪い。
「別に、ちょっと話しただけやん…」
その瞬間――
ぐいっ
壁に押し付けられる。
「っ!?」
「“ちょっと”でも嫌なんだけど」
顔が近い。逃げ場がない。
「お前、俺のだろ」
「っ……!」
ド直球すぎて言葉が出ない。
「他のやつと楽しそうにすんな」
低く、でもはっきりとした声。
「そんなつもりじゃ…」
「じゃあなんで笑ってた?」
問い詰めるみたいな目。
でも次の瞬間、ふっと少しだけ優しくなる。
「…俺以外に見せんなよ、ああいう顔」
「桃ちゃん…それって…」
「嫉妬してんの。分かんねぇ?」
「っ……!」
顔が一気に熱くなる橙。
「ほら」
そう言って、桃は手を差し出す。
「これからは、ちゃんと隣いろ」
「…うん」
小さく頷いて、その手を握る。
⸻
帰り道。
指はしっかり絡められたまま。
「離すなよ」
「離さへんよ…」
「約束な」
ぎゅっ、とさらに強く握られる。
「っ、桃ちゃん強い…」
「逃げられたくねぇから」
さらっと言う。
「ほんま、ずるい…」
「なにが」
「そんなこと言われたら、もう離れられへんやん…」
その言葉に、桃が少しだけ笑う。
「最初からそのつもり」
「え…?」
「お前、俺から離れられると思ってた?」
「っ……!!」
完全に言い返せない。
⸻
「橙」
急に名前で呼ばれる。
「…なに?」
「好きだから、縛ってる」
まっすぐすぎる言葉。
「嫌なら言えよ」
少しだけ試すような目。
「……嫌じゃない」
むしろ――
「もっと、桃ちゃんのそばおりたい…」
その一言で、
「じゃあ決まり」
頭を軽く引き寄せられる。
「俺のだから、大人しくしとけ」
⸻
夕焼けの中、逃げ場なんてないくらいの距離。
独占されて、振り回されて、でも嬉しくて。
昼休み、教室。
「なぁ桃ちゃん、今日さ一緒にご飯食べよ?」
少し期待した目で見上げるのは
橙。
「ああ、いいけど」
スマホを見ながら答える桃 。
「ほんま!?やった〜!」
嬉しそうに笑った、その瞬間。
「橙ー!こっち来いよー!」
別のグループから呼ばれる。
「あ、ちょっとだけ行ってきていい?」
その一言で――
ぴたっ
橙の腕を掴む手。
「…なんで?」
低い声。
「え、だって呼ばれてるし…」
「俺といるって言ったよな」
視線が外せない。
「っ…ごめん」
小さく謝ると、桃は少しだけ満足そうに目を細める。
「最初からそうしとけ」
⸻
そのまま人気の少ない階段へ。
「桃ちゃん、ちょっと強引すぎん…?」
「嫌だった?」
すぐに返ってくる問い。
「……嫌じゃない」
むしろ――
「もっと、独占してほしいって思ってまう…」
ぽつりとこぼれる本音。
一瞬、沈黙。
「……は?」
驚いた顔をしたあと、
「お前、それ自分で言ってる意味分かってる?」
一歩、距離を詰める。
「分かってる…」
逃げない。
「桃ちゃんに、全部取られたいってことやろ?」
その言葉に、桃の表情が変わる。
「…やばいな、お前」
低く笑う。
「そんなこと言われたら、加減できねぇよ」
ぐいっと引き寄せられる。
「っ…!」
「他のやつと話すのも、笑うのも、全部俺の前だけにしろ」
「うん…」
即答。
「ちゃんと考えて言ってる?」
「考えてるよ」
まっすぐな目。
「桃ちゃんに独占されたい」
完全に逃げ道を塞ぐ言葉。
⸻
「…じゃあもう知らねぇぞ」
そう言って、指を絡める。
「これ、外すな」
「外さへん」
「他のやつに触られんな」
「触らせへん」
「俺以外見んな」
「…見るのは桃ちゃんだけ」
一つ一つ、確かめるみたいに言葉を重ねる。
⸻
「ほんと、やばいな…」
桃が小さく呟く。
「なにが?」
「ここまで素直に欲しがられると、手放せなくなる」
「最初からそのつもりやもん」
にこっと笑う橙。
⸻
その瞬間、
ぎゅっ
強く抱き寄せられる。
「っ、桃ちゃん…!」
「逃がすわけねぇだろ」
耳元で低く囁く。
「お前が望んだんだから、最後まで付き合えよ」
「うん…」
震える声。
でも、嬉しさの方が大きい。
⸻
「橙」
名前を呼ばれる。
「なに…?」
「俺のだから」
「……知ってる」
「じゃあ、ちゃんと大人しくしとけ」
「桃ちゃんの言うことなら、なんでも聞くよ」
⸻
夕焼けの階段。
独占したい気持ちと、されたい気持ちがぴったり重なる。
逃げる理由なんて、もうどこにもない。
END
いつもと書き方変えてみたからすごい時間かかっちゃった
ノベルかくのばか楽しいんやけどやっぱりまだなれん、、、
あと質問で!
橙「~」 (誰が話しているかかく)
「~」 (話している人を書かず「」だけ)
どっちの方が見やすいですか!!
今日は「」だけの方でやってみた!
あと、もういっこ!
ナレーション?っていうの、?説明?っていうの、?分かんないけどそういうのいりますか!?
今日はありでやってみた🐜
できればおしえてくださーい!!
もうすぐ春休み入るから投稿増えるかも✨️
コメント
2件
どっちも依存すぎて可愛くて尊くて辛い🥺💕桃くんのドロッドロの溺愛&独占も好きやしそれを素直に受け止めてもっと求めちゃう橙くんも可愛すぎる🥺💕まじこのペア最強🥰書き方変えても甘々なのだいすきよん🥰🥰今回の甘々いつもとは少し違う甘々で幸せすぎた🥰もちろんいつものやつも好き🥰 橙くんと桃くんみたいに喋り方が完全違う場合は「」だけでええと思うけどもし喋り方とかが分かりにくい場合は名前ありの方がいいかも?
桃くんの愛が凄すぎるのかと思ったら橙くんもなんだね!?!?!?!?もう共依存と化していてとっても可愛いです😊😊😊😊😊😊😊😊😊😊あと、喋る人の名前は着いていた方が分かりやすいかもです!!!!まあ無くても喋り方とかでわかりやすくなってるけど☺️