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パァ((殴


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「ねぇ。あの噂って知ってる?」

「あの噂って言われても何か分からないんだけど?」

「ほら、美術室で幽霊が出るって噂」

「はぁ…。そんなの学校の七不思議的なやつだろ?」

「違うよ。」

「何が違うんだ?」

「この前由美ちゃんがね、偶々美術室の前を通っんだって。そしたらね。頭から血を流した女子生徒が立ってたんだって。それで『大丈夫?』って声をかけたんだけど、何も言わずに美術室に入っていったんだって……」

「そんなこと有るかよ。」

「あれだろ。美術部の奴が絵の具を溢して部屋に入って行っただけだろ?」

「違うよ!だって……あれは絶対に血だったって由美ちゃん言ってたもん。」

「絶対ェ嘘だ」

「嘘じゃないよ。それで、話にはまだ続きがあって。」

「続き?」

「うん。美術室の中には入れなかったんだけど窓から美術室の中が見えたらしいの。だからさっき見た女子生徒のことが気になって見てみたんだって。」

「そしたら、居たのか?」

「ううん。居なかった…。でもその変わりに絵が飾ってあったんだって。」

「絵…?」

「そう。その絵は何故かこっちに向けられていたらしいの。まるでこちらを見つめるかの様に。」

「その絵ってのは何だったんだ?」

「自画像だったらしい。しかも全部赤だったんだって。」

「何で赤?」

「分かんない…。」



「それっていつの話なんだ?」

「2日3日位かな」

「最近じゃん。」

「そう。つい最近に起きたことなんだって。」

「だからさ。私達で確かめに行こうよ!」

「はぁ?そんな巫山戯た創り話信じると思うか?」

「あっれぇれぇ?怖いんですかぁ?」

「はっ!?別に怖くねぇし。」

「じゃあ。早速行く準備しようよ!」

「なんで俺が……。」




「じゃあ行こ!」

「今回だけだからな。」

「はいはい。(笑)」


階段を上がり美術室の前に来た。


「空いてるかな?」

「流石に空いてねぇだろ」


スッ


ガチャっ


「え?」

「え?」


「なんで空いてんの?」

「知らないよ…。」


「入ろう。」

「お、おう。」

キィ

「スライドドアなのに嫌な音だな…」

「結構古い校舎だからね。」




「どれだろう。」

「あ。ここに一つだけ黒い布がかかってるぞ。」

「え?どれどれ?」

「これ。取るぞ?」

「うん。」


バサッ


「!?何だこれ………。」

「不気味だね……」

そこには赤い液体で描かれた少女の自画像があった

「これって…。血…………?」

「そんな訳………」

赤い液体とは言っても赤黒い色だった

「これ…絶対血だよ…。」

「一旦ここから出るぞ。」

「え?なんで?」

「もし由美の話が本当ならここはヤバい。」

「あ、そっか……。」

「そっかじゃねぇよ。早くこここら出るぞ。」

「あ、うん。」


「はぁ…。結局何も解らずじまいだったな…。元はと言えばお前が……………あれ…?」

「おい…?美奈……?なんで居ないんだよ…?」

アイツ(美奈)が居なくなった。最初は俺を脅かそうとして隠れてるのかと思ったが、隠れるにしても、美術室に隠れるところなど全然ない。強いて言えば物置くらいしかない。

「あそこか…?」

でも…音がしなかった。まぁいいか。でもなんだろう。この、胸騒ぎは。

そうして物置を探したが結局見つからなかった。

「本当にどこに行ったんだよ…。」

そう思ったとき。後ろの方からガサガサともの音がした。

でも、俺は隅々まで探したはずなのに何故そこからもの音がするのかが不思議だった。そう思いつつ振り返った。

「!?お前ッ…今までどこに隠れてたんだよ!?」

振り返ったら、アイツ(美奈)が居た。

「アハハ。ごめんネ。」

「?お前……。いや。やっぱ何でもない。」

「ソッカ。早くモドろう。((ニコ」

「あぁ。((ホッ」


俺はあの時気づいて入れば良かった。

アイツは美奈じゃないことを。




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