雲一つない晴天。
相変わらず薄暗いままだが。
朝食の時間よりも早く起きてしまったので外にお散歩に行くことにした。
部屋着ではまだ肌寒い。
肌寒いというか気味が悪い。
前来たときとは違う場所に感じる。
“怖い”
ふと脳裏にうかぶ。
足を止め座り込む。
なぜか誰かに見られている気がする。
周りを見ても誰もいないに。
“嫌だ”
目を閉じる。
視覚の情報を完全にシャトアウトする。
どのくらいたったかわからない。
遠くの方から
リンリンリン
とこちらに近づいてくる音がする。
目を開け周りを見渡す。
近くにはあの日見た妖精さんが。
[ごきげんよう。]
と目があい話しかけられる。
『…。』
戸惑いながらも会釈をする。
[ねぇ貴方はどうしてここにいるの?]
ここというのはドズさんたちのもとにということだろうか。
どうして?どうしてなのだろう。
『…ここにいたいと思ったからです。』
彼女の鋭い視線が自分をいぬく。
怖い。
[ふーん。
貴方吸血鬼怖くないの??]
“吸血鬼”
怖くないといえば嘘なのだ。
吸血鬼という存在は怖い。
ドズさんたちはこわくない。
これを言えば矛盾していると
思われるだろうか。
『怖くないですよ。』
紛れもない本心だ。
[へぇー変わってんね貴方。]
[だけど貴方が思ってるほど
あの人達は優しくないのよ。
とくに〜〜〜]
とあの人とはやはり
ドズさんたちのことだろうか。
なぜ彼女はドズさんたちのことを
知っているのだろうか。
『なぜ貴方はそこまで、、』
[ハハハ。
貴方なにも教えてもらってないのね。
かわいそーに。]
[私が教えてあげてもいーけど
そろそろ時間がないみたい。]
と指さされた方をみていれば
🐷「おんりーちゃん
こんなとこに居たんだね。」
めんが。
妖精さんを睨みつけている。
🐷「お久しぶりですね。*✩✽さん。」
[うふっ、そんなにカリカリしないでよ。
久しぶりね。〜〜〜。]
やっぱり顔見知りなのだろうか。
🐷「うちの子になんかようでも??」
とお姫様抱っこされる。
[あー怖い怖い
いつかその子にも嫌われちゃうよ。]
🐷「よけいなお世話なんで、」
[じゃ私は帰るから
またすぐに会えるかもね〜またね、]
🐷「もう会いたくないですけどね
*✩✽さん。」
と森の奥に消えた妖精さん。
🐷「ごめんね怖がらせちゃったね。
どうしてあんなところに??」
怖くてうまく声が出ない。
🐷「…ごめんおんりーちゃん。」
と手首を噛まれる。
『あ”っ、…いィ』
意識が落ちる。
最後に見えたのは不安そうなめんの顔。
🐷視点
朝食の時間になっても食堂にこない
おんりーちゃんを探し外に出てみれば
昔の〜〜〜〜にあった。
過呼吸気味のおんりーちゃんを無理やりだが自分の能力で眠らせた。
目を離したくない。
どこにも行かれたくない。
いつまでも彼と居たい。
続き 1000♥↑
コメント
11件
相変わらず神…ハート1000押しました☆
見るの遅れた😱 今から押しやす
続きが気になる、、、。