粼 「 あ” ? 今日1年来んの ? 早くね ?? 」
梅宮 「 いっつもこんぐらいだったでしょ 〜 ! 」
粼 「 おーん 、 そうだっけ 」
コイツは梅宮 一 。 一応風鈴の総長 。
勿論 、 俺よりは弱いけど 。 (
面倒見よくて俺より頼られてる 。 ずりぃ 、
ちなみに 、 俺が “ 男装女子 ” っていうことは言ってある 。 まあ総長だしな
柊 「 もうすぐ○時だ 。 放送始めるぞ 」
粼 「 うーい 。 俺聞いてるだけでいいよな ? 」
コイツは柊 登馬 。
四天王の一人……… なんだっけ ? 胃薬飲みすぎてて逆に心配するわ 。
まだ “ 男装女子 ” とは言ってない 。 気づいてなさそう 。 ウケる
梅宮 「 🍒も話しといた方が良いんじゃない ? 🍒に憧れて入った人もいるみたいだし 」
粼 「 ええ 〜〜〜 、 だりぃ 」
放送なんてどーでもい 。 そんなことしてる暇あんなら外出て街守っとるわ 。
とか思ってたら梅宮がマイクテストを始めた 。
梅宮 「 あーあー あいうえお いうえおあ うえおあい 」
………… 待てこれもう入ってんじゃね ?
梅宮 「 えーっとどこのスイッチ押せばいいの ?
えっもう入ってんの !? 言ってよー もー 」
柊 「 言ったろ!! 」
粼 「 アホだな 」
一泊置いて 、 梅宮が息を吸ったと思えば 、 俺は耳に手を添える 。
梅宮 「 諸君!!
入学おめでとーう!! 」
うっ ………… わ うるせえ 、
柊 「 バッカ
声デケーよ 普通でいいんだよ!! 」
粼 「 耳塞いでもうるせえよ 、 バケモン ? 」
梅宮 「 え”え”ん” !? だって最初のあいさつだし … 」
柊 「 ただでさえ地声がでけーのに学校の外からも苦情がくるぞ !? 」
粼 「 それは言えてる 」
「 うぅ 〜〜〜 、 」 的な感じで呻いている梅宮 。 惨めだな 、 ざまあ
梅宮 「 ん”ん”
んじゃまぁ気をとりなおして … 」
梅宮 「 ボウフウリン総代 梅宮一だ 」
あ 、 これ俺もしといた方良いやつ ?
…… まあいいか 、 機会がある時にすりゃあいい
梅宮 「 えー… ごめん 言うことわすれちった … 」
粼 「 もうこんなの馬鹿としか言えねえよ 」
ダメだこりゃ 、 と思い後ろで胃薬を飲んでいる柊に労りの視線を送る 。
すると 、 梅宮は思い出したかのように 「 ああ そうだ 」 と声を漏らした 。
梅宮 「 お前らぁ 青春しろよ ? 青春 !! 」
あ ーーーーー 始まった 。(
梅宮 「 せっかく高校へ来たんだからな ! たくさん思い出作って有意義にすごせよ !
海とか山とか行くのもいいな ! ちなみにオレは海派だ ! 」
誰も聞いてねえよ 。(
そしてどーでもよすぎるわそんなの 。(
梅宮 「 よっしゃあ今年の夏はみんなで海行こーぜ ! カキ氷食おうぜ !! 」
粼 「 みんな ーーーー 、 梅宮の奢りだってさ 」
梅宮 「 全員分はさすがに破産 、 !! 」
梅宮の奢りならカキ氷もありだな 。(
梅宮 「 あー つい癖で みんなで とか言っちゃったけど …
これだけ人数があつまれば合わねーやつもいるだろうし これから色々あるだろう
ま ! さすがに初日から殴り合いのケンカはないと思うけどな ! 」
粼 「 あってもおもろいけどな 」
柊 「 ぜってえダメだろ 」
梅宮 「 仲良くしろとは言わないけど うまくやんなさいね 」
杉下とかやってねえかな ーーー って期待してんだけど …… やってたらおもろいな 、 参戦したい
梅宮 「 まぁそれでな … これだけは言っとかねーとな 」
梅宮が 「 お前ら … 」 と話し始めると同時に 、 先程まで楽にしていた背筋を伸ばす 。
梅宮 「 街を守れ
オレたちが貰った名前は防風 〝 鈴 〟
その名に違わず 人を 物を 思いを 大切なものを守れ それがここの唯一のルールだ 」
そう梅宮が言うと 、 校舎内から 「 押忍 !! 」 という声が聞こえてくる 。
反射的に 、 俺も 「 おう 」 と言ってしまう 。
梅宮 「 ってことで ーー ! みんな大好き🍒にもあいさつもらうか !! 」
粼 「 ッは ………… ? 」
唖然としていたら 、 梅宮にマイクを手渡された 。
梅宮 、 マジで殺す 。
粼 「 ………… おーん 、 特に言うことねえな … 。
あ 、 俺についてこい 。 ついてこれた奴には 、 世界一すげえもん 、 見せてやるよ 」
こんなもんでいいな ? という視線を梅宮に送る 。
梅宮 「 以上ー !!
それじゃあ あとよろしく !
よーし おわったおわった 飯いこーぜ ! 」
粼 「 アホ 、 まだ音入ってるわ 。 柊 、 切って 」
柊 「 おう 」
柊が音を切る 。
一泊置いて 、 俺は話し出す 。
粼 「 …… 梅宮 、 顔面と腹どっちが良い ? 」
梅宮 「 えッ待って🍒 !?
さすがにそれは嘘だよね ???? ← 」
ニヤッ 、 と含みのある笑顔を向けると 、 梅宮の顔が青ざめていき 、 柊はやれやれという顔をする 。
粼 「 いつもの恨みも込めッ 、 て ……… ッ !! 」
思いっきり腹に回し蹴りをしてやる 。
その時 、 梅宮の声が校舎中に響いたというのは 、 また別のお話 。
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