テラーノベル
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いつものラジオ終わって、もう深い夜 。
何か食べたくて、家の近くのコンビニに寄る。
店員さんも表に居なくて、誰も居ない。
明るいチャイムだけが響く。
(なんしよかな..)
とりあえずカゴにコーヒーを入れて考える海龍。
向こう側からまた明るいチャイムが鳴る。
歩く音がだんだん近くなってくる。
海龍は気づかない。
歩いてくる音に気づいて、ふっ、と目を向ける。
少し小さめの背丈に長いツヤツヤの黒髪
黒いパーカーにスウェットパンツ
その中に白い肌、綺麗な指。
でも何だか目が暗いような、なんだか。
見た目や感覚に酷く懐かしさを感じる海龍。
(なんやろ、..めっちゃ…)
「..あ、..」
口が空いて声が出てしまう海龍に驚く女性。
「、…..?」
海龍(やっぱミスってもうた…..つ)
でも、すぐ女性の正体に気づいて、
聞いてみることにする海龍。
「あの…中学と高校、一緒…ちゃいました?」
静かで何も聞こえない。
そんな沈黙の間。
すると女性に息を吸う音。
「….あ、大林くん?」
「あ覚えとる???笑」
「覚えてるよー、私の事覚えてんの??笑」
「覚えてるわ笑!めーさ、やろ??」
女性の本名は大日野 明沙。
(おおひの めいさ)
「その伸ばすのやめてや一笑」
「めーさめーさ笑」
そのまま持っていたカゴをぐいっと引っ張られて、
スイーツやアイス、ジュースを入れられて
明沙がお会計を済ます。
「ありがとうごさいましたー」
と、やる気のない店員さんの声とチャイムが同時。
一緒にコンビニを出て、夜風を浴びる。
なんだか不思議と懐かしさの入り交じる夜が
始まる。
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