『日帝海軍』はデストロイヤーを縄で拘束して連れてきた。デストロイヤーはおにぎりを食べて少し落ち着きを取り戻したようで、口の周りに米粒がついたままであった。
日本海軍のパイロットでありデストロイヤーの異名がついた男、⬛︎⬛︎であった。
「なんだコノヤロー!!離しやがれコノヤロー!!」
拘束されて船に降ろされたことに不満がある様子であったが、デストロイヤー⬛︎⬛︎が『パラオ』を見つけた途端に驚きながら大きな声で『パラオ』に向かって叫びつづけた。
「なんだこの少年はコノヤロー!!なんで青髪なんだよコノヤロー!!」
デストロイヤー⬛︎⬛︎が急に怒鳴っできたので『パラオ』は驚いたが、『日帝』は落ち着いた様子でデストロイヤー⬛︎⬛︎に『パラオ』のことについて説明した。
「この子はパラオに住んでいる少年で、髪が青いのはただの遺伝だ。」
そのまま『パラオ』ということを説明しなかったことを不思議に思ったが、デストロイヤー⬛︎⬛︎は納得していた。
事件はだいたい収束し、少しの間日本軍人らと島民の小さな交流会が行われていた。その中には『パラオ』とよく遊ぶ⬛︎⬛︎もいたが『パラオ』は交流会に参加せず、遠くから眺めているだけであった。
「お前は行かないのかよ。」
後ろから声がし、『パラオ』は驚いて振り返ったら、デストロイヤー⬛︎⬛︎が立っていた。そして、彼はまた一言話す。
「お前、人間の形をした何かだろ。」
続