ルピナスside
ルピナス
「…えぇ…」
大きな扉の前。
閉じたシャッターに
貼られた紙を見て、溜め息を吐く。
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今日は用事あるので休みます
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ルピナス
「…そんなんありかよ…」
諦め、身を翻す。
ルピナス
「すまんな、
来てもらったのに 無駄足になって」
アイル
「構わない」
また二人で歩き出す。
ルピナス
「どうせだし皆に何か買ってくか…」
「アイル何か買いたいのある?」
アイル
「…使っているナイフが壊れたから、
新しいのを買いたいんだが」
ルピナス
「おけ、んじゃ武器屋行こうか」
ルピナス
「んじゃ次_」
「…ん?」
アイル
「…」
「…知り合い?」
ルピナス
「まあ…視線的に多分」
…うん。
今、私達の右斜め後ろ10mくらいから
視線を感じているのだ。
その視線は驚愕、安心とかだから
敵では無いけども。
まあ、誰かは見当付くが
ルピナス
「…一旦路地裏に行くか。」
アイル
「了解」
路地裏に入り、人が見えなくなる。
相手が路地裏に入った瞬間、指を鳴らす。
ヒュンッ
???
「ッ⁉︎」
??
「は⁉︎」
グサッ
ぶん投げた槍が二人の間に刺さる。
驚いて降着してる二人を見る。
ルピナス
「ちょいと体鈍ってるんじゃん?」
そう揶揄うように笑い、手を振る。
ルピナス
「やほ、ルビアとカイ」
ルビア
「…ッ」
「ルピナスぅぅぅ‼︎」
ルビアが勢い良く抱きついてくる。
ルピナス
「ん、よしよし」
ルビアの頭を撫でていると、
カイがアイルの手を借りて立ち上がる。
カイ
「…嫌…びっくりしたぁ…」
胸に手を当てて話すカイ。
ルピナス
「そんなー?」
「あの位平気でしょ」
カイ
「いやいや…」
「いきなり総統が消えて、
新総統だとか自称してる
あいつには不信感しか感じないし」
「しかもルビアからめっちゃ殺意
感じるから取り敢えず町に出 たら
総統いたのにさぁ」
「あの仕打ちだよ??」
その声に 笑って流す。
ルピナス
「てかそうか、新総統ティアラか」
カイ
「…マジなの?」
ルピナス
「まじまじ。」
「投票制度使われたからねぇ。
そのまま国出た」
ルビア
「…意味分かんない…」
「ルピナス以上に良い総統なんて
存在しないのに、
あいつのせいで…」
「やっぱ殺した方が…」
ルピナス
「おーんおちつけー?」
「別に平気よ、あっちの方が
人望があったってだけだ」
そう笑い、ふと横を見ると
アイルがこっちを凝視している。
ルピナス
「…何だいアイル君?」
アイル
「…嫌、総統なんだって」
ルピナス
「あ、そう言えば言ってなかったわ」
…それにしてはあんま驚いてないけども
アイル
「元から、歩き方とか感覚の鋭さとかで
名のある軍人だとは思ってたよ」
エスパー??
ビーッ
カイの持っているインカムが鳴る。
カイが静かにと合図を送り、
インカムを使う。
カイ
「はーい、こちらイロエル・カイ」
幹部
『カイ、まだ任務終わってねえのか?』
カイ
「終わって寄り道中だけど、それが ?」
幹部
『今、ティアラがお前の事呼んでんだよ』
カイ
「総統ほ…ンン、総統が?」
幹部
『ああ。だから早く来てくれ』
カイ
「てか何で俺に言うんだよー?
メインルビアで俺付き添いだろ」
幹部
『ルビアは…その、怖いし』
カイ
「今ルビアも聞いてっけど」
ルビア
「…私の何処が怖いのかな?」
幹部
『ヒエッ⁉︎』
『と、兎に角早くな‼︎じゃ‼︎』
ブチッ
カイ
「…めんど」
「何で俺の事気にすんだよ…
総統追いやったくせに…」
ルビア
「やっぱあいつら
全員殺した方がいいよね…??」
ルピナス
「はいストップストップ。
国が荒れるからやめなさい。」
「呼ばれてんやろ?早く行きな」
ルビア
「でもルピナス…」
ルピナス
「じゃあ土曜の2時、
いつものカフェで会お?」
「そこでまた話そうか。」
ルビア
「…うん…」
二人は嫌々帰っていった。
アイル
「…何と言うか、そっち大変なんだな」
ルピナス
「まあねー…」
「…最後にデザートでも勝って帰ろー」
アイル
「…そうだな」
やべえクオリティ落ちたんじゃ…
とりま三話終わり!
これで…参加者は5人ですねぇ
あと…5人じゃん
完結できるようにがんばるます☆
では、バイ主〜