……ピピピピ、ピピピピ
目覚ましの無機質な音が、部屋の静寂を裂いた。
また、”あの夢”を見ていたみたいだ。
いつも、青年に届かない夢。
届けない夢。
起きた時から頭痛が酷い。
「学校…行かなきゃ……。」
重い身体でベットを下りる。
ベットを整えようとした時
薬が散乱している事に気付いた。
「……そっか。”これ”、飲んだんだ…
……死ねなかったなぁ…笑」
……学校、嫌だなぁ。
支度が終わり、家から出る。
「行ってきます。」
誰もいない部屋に向かって言い、鍵を閉める。
バタン、ガチャ。
学校━━。
教室に入ろうとした、その瞬間。
ガンッ。
殴られた。
モブ1「学校来んなつったのに、まだ来んのかよww」
モブ2「目障りなんだよwwwwww」
暴言、暴力は毎日の事。
机に暴言を書かれたり、水をかけられたりと
明らかに分かる様ないじめも、みんな無視。
勿論、教師も無視している。
…面倒臭いのだろう。
こんなのを毎日、毎週と耐えていた。
流石に、もう限界。
元々暗い性格だったから、小学生の頃から
根暗、陰キャなどとイジられてはいたが、
それが中学になり悪化し、今はこの有り様。
酷い話だ。
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