「ちょっ……なにこの体勢……やだ、見えるじゃん……っ」
涼音は、全身が映る大きな姿見の前に座らされていた。
背後にぴったり密着しているのは、年下のセフレ──陸。
膝の上にちょこんと乗った状態で、すでに下着は脱がされ、
シャツの前もボタンが半分ほど開かれている。
「……綺麗です、涼音さん。俺の一番好きな角度です」
「っ……そ、そんなの言っても……やめて、恥ずかしい……っ」
鏡に映った自分の姿。
目元はすでにとろけ、首元には昨晩の名残がうっすら。
その横で、まるで恋人みたいに微笑む陸がいる。
「……ほんとは、鏡の前でするの憧れてたんです。
あなたが気持ちよくなってる顔、全部見たいって思ってて」
「バカじゃないの……っ、やだ、ほんと……っ」
そう言いながらも、涼音の身体はピクピクと反応していた。
じゅぷ、くちゅ──と、濡れた音が自分の間から聞こえる。
「ふ、っん……ぁっ……♡」
「……ここ、触ると、すぐ締める。可愛い」
くちゅ、と音を立てて、陸の指が中をかき回す。
「んっ、ぁあっ……♡ だ、めぇ……っ、声……っ」
「大丈夫です。俺以外いませんし、誰にも聞かせない」
陸は後ろから涼音の髪にキスを落とし、
もう片方の手で、指を抜いて──
ぬちゅっ、と、自分のモノを添えた。
「やっ、まって……♡ 鏡、見てるのに……こんな……っ♡」
「見てください。
あなたが、俺のを奥まで受け入れてるとこ」
ぬぷっ──
ずっ……ずちゅっ……
「ひあっ♡ あっ、あっ、んんっっ……♡♡」
鏡の向こうで、自分の中に陸が埋まっていくのが見える。
お腹がぐっと押されるような感覚と、視覚の刺激で、
涼音の顔はあっという間に涙ぐんでしまった。
「可愛い。……鏡の前でも、いちばん可愛いですよ、涼音さん」
「や、だ……やだよぉ……♡ 言わないでぇ……♡」
「じゃあもっと言わせてください。……もっと、奥まで」
ぐっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ──
「んあああああっ……♡ や、あ、んっ♡ そんな奥……♡」
「俺しか知らない顔、もっと見せてくださいね?」
鏡の向こうで、涼音の涙と喘ぎが、どんどんとろけていく。
視覚の刺激と、陸の執着混じりの優しさに溺れながら──
涼音はまたひとつ、自分の“弱いところ”を知ってしまった。