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あうゅに@投稿しばらくお休み
2,015
【第二章】
トラウマを抱えた少女
第二章-第一話
《sv.side》
シェアハウスが始まって約3週間。
少しずつだが住人たちはみな打ち解けてきていた。
俺も結構みんなと仲良くできてはいると思う。
…ただ、“2人”を除いて。
1人はur。
初日から仲良しごっこをする気はないと宣言した通り、urは誰とも仲良くなることなく、一匹狼と化していた。
そしてもう1人は…rn。
rnはurと違いみんなと仲良くする気がないわけではないと思う。
実際、同性であるnaさんやetさんとはもうすっかり仲良しだ。
けれど俺含め男子メンバーとはどこか距離があった。
俺がrnが男子メンバーと距離を置いていると気がついたのは割と早い段階だった。
最初の自己紹介の際はただ人見知りなだけなのかと思っていた。
けれど改めて話しかけようとした際、
sv「あの、rn…」
rn「ひっ…」
rnの顔は一瞬にして蒼白になった。
何かに怯えているような…そんな様子だった。
その様子があの時の“あの子”と重なって…俺は普段からrnのことを気にかけるようになった。
rnの様子を見ていると、女子だけで話している時は天真爛漫な普通の女の子、といった感じだが、ひとたび男子メンバーと加わると、萎れた花のように元気がなくなる。
おそらくは“男性恐怖症”。
それに気がつくまでそれほど時間は有さなかった。
あの子の過去に男性関係の何かあったのは間違いない。
けど、それを探る権利は俺にはない。
わかってる。わかってるけど…。
気にかけずにはいられない。
rn「naさん、etちゃん!聞いてください!rn、ーー!」
にこにこと楽しそうにnaさんとetさんに話しかけているrnを俺はぼーっと見つめる。
その時、
no「svさん」
sv「っ!?な、noさん!?」
突然noさんに声をかけられた。
no「随分と熱心にrnさんのこと見てましたけど…どうかしたんですか〜?w」
noさんはにやにやしながらそんなことを言ってくる。
sv「別に熱心に見てたわけじゃ…!」
no「ほんとですかね〜?w」
…この人完全に面白がってるな。
sv「あのさ、noさん」
no「…?はい」
sv「noさんから見てるなってさ、やっぱり男子メンバーのこと避けてるように見える?」
俺はそう尋ねてみる。
no「…避けてる、より怯えてるっていう感じですかね。恐怖症とかの症状に近い気がしますけど」
先ほどとは一転、真面目な様子でnoさんは答えた。
sv「…そうだよな」
no「…svさんってほんとrnさんのこと普段からよく見てますよね。あ、これは揶揄ってるとかじゃなく」
sv「…そうだな」
以前、jpさんにも言われたこと。
今回は俺は素直に頷いた。
no「…svさんはrnさんと仲良くなりたい感じですか?」
noさんに尋ねられ、俺は少し戸惑ってしまう。
sv「仲良くなりたいっていうか…」
確かに仲良くなりたいという気持ちもある。
だが…
sv「それ以上に…あの子に苦しい思いをしてほしくないんだ。ほら、このシェアハウスってそれぞれ辛い事情があってみんな来てるわけでしょ?なのにここでも苦しい思いなんてしてほしくない。ここでは楽しく過ごして欲しいんだ」
考えるまでもなく、すらすら言葉が出てきた。
sv「あの子の…苦しそうな顔を見たくない」
no「…」
noさんは無言で俺を見つめていた。
そしてフッと笑う。
no「随分男前なこと言うじゃないですか。いや〜かっこいい〜」
sv「そりゃどーも」
俺はnoさんの言葉を適当にあしらう。
no「…rnさんが1日でも早く、僕たちに心を開いてくれるといいですね」
sv「そうだな」
俺たちは静かにそう呟いた。
続く
コメント
1件
svさんかっこよ✨️