一昨年、12月25日。ちょうどクリスマス。
友達__親友の「あまね」が死んだ。消えた。
本当はその日死んだかなんて分からない。
後日、27日の川で見つかったあまねの死体。
警察によると、25日なんだってさ。
『他殺』らしい。
あたしの手の届く範囲ではその話題で持ちきりだった。
スマホの中も、親も。
年明けの1月7日.
今年初めての学校。
昨年みたいな、クラスメイトを懐かしむ素振りはない。
気まずいこと、この上ない。
あまねの死体発見後_28日。
あたしと。あたしのクラスのオトモダチが、
学校の体育館に募らさせる。
昨日は酔えなかったのだろう。
休みの日、いつも二日酔いなジジイは珍しく紅くない。
日曜でも昼夜問わず飲みまくる。
スーパーでクラスメイトといる時によく見る。
ウチの学校、唯一の54歳。嫌われ先生。
事務担当の役たたず。
先生「あまねのこと、残念だったな」
あぁ、本当に。本当に残念だよ。無念だったろう。
先生「何か知っている人がいるだろ?教えてくれ」
そう言って、体育館ステージの裏に1人1人呼んでいく。
人によって聴取時間が違った。
あまねに親しかったアイツらは多くて10分程度。
全くもって親しくなかったアイツらはそれより。
周囲には校長やら担任やら。
そろそろあたしの番になる。
あまねにとっての親友なあたし。
一体、どこまで長くなるのか。
???「ん、次。瀬木さん。」
瀬木「おっけ、待ちくたびれちゃったよ。」
呼び出されるまで約2時間。
前番のやつに呼ばれて、痺れた足を進ませる。
赤原「瀬木さん。」
意外。話は担任の赤原なのか。
瀬木「お久しぶりですね。先生。」
赤原「そうね、本題に入るわよ」
赤原「あまねさんの親友だったあなたには沢山。聞くことがあるのよ。」
瀬木「なら早くしてください。」
あと2時間ちょいでゲームのイベが始まる。
赤原「25日のこと、教えてね」
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