*原作無視
*口調迷子
*夢主名前固定
*んりたコンクール・失恋部門
*杠虹音/ユズリハコト
虹の呼吸の使い手
雷と霞を混ぜ、派生した呼吸
七色の刀を使う
壱ノ型…七彩閃
弐ノ型…蜃気楼
参ノ型…虹華輪
肆ノ型…薄明光
伍ノ型…彩霞斬
陸ノ呼吸…光幻乱舞
終ノ型…虹天翔
『師範!』
『誰よりも強くて格好いい人』
『貴方が大好きでした』
――――――――――――――――――――
「お前の顔なんざ、二度と見たくねェ」
傷だらけの口が、そう言った。
――――――――――――――――――――
瓦礫の中で目を覚ました時、視界は血の赤で染まっていた。
折れた刀を握りしめたまま、気づけば自分の体はろくに動かない。
なのに、立っていた。
私の師範。不死川実弥が。
背を向けて鬼の首を斬り落としたその姿は夢で何度も見た景色だった。
『し…は…』
声をかけようとして遮られた。
「喋んなァうるせェ」
怒鳴るように、それでいて何処か震える声。
師範は振り返らなかった。
代わりに足音だけが近づいてくる。
「…バカが。何回言わせんだァ」
「無理して前線なんざ来るなって言ったろ」
俯いた顔は見えない。
けれど肩の動きで分かった。
彼が怒っていること。それであり、心配をしてくれている事。
「こんだけの怪我で済んだのが奇跡だ。次はねェぞ」
こんなことを言いながらも彼は私の事を――
守ってくれたのだ。
また。
あの人は。
『ありがとう…御座います…』
やっとの思いでそう言った時。
その言葉を切り捨てるように彼は言った。
「もう喋るなァ」
耳を疑った。
『え…』
「そんで、もう俺の前に二度と現れんな」
冷たく突き放すような声。
振り返った彼の目はどこか潤んでいた。
怒りか、悔しさか、悲しみか。―――その全部か。
「――俺はもう、お前を守るのは懲り懲りだ」
「他の柱の継子になれや」
心臓の辺りがギュッと痛んだ。
外傷の傷より深く、強く。
『最初から――助けなければ良かったのに』
「…そんな事、出来る訳ねェだろ」
彼の本音だった。
きっと。
この言葉の裏には、守りたい気持ちが誰よりも強くあるのを私は知っている。
けれど。
知らないふりをしてその場に立ち尽くすしか無かった。
彼がもう、私を見ていないのだと。
理解してしまったから。
――――――――――――――――――――――――――――
師範――御免なさい。
私、死んでしまいます。
せっかく鬼舞辻に会えたのに。
せっかく、鬼の元凶に会えたのに。
私は師範に感謝の言葉も謝罪の言葉も、愛の言葉も。
言えませんでした。
『風柱・不死川実弥師範が大好きでした…っ』
嗚呼。面と向かって言いたかったな。
―――――――――――――――――――――――――――――
コメント
8件
最高ですね🫣💍瑠奈さんの表現とにかくすごくて大好きです🥹🩷儚い感じなどが実弥に合っていて惚れます🕊️🍀*゜ 改めてコンテスト参加ありがとうございます👀🎀結果発表待っててください⚡️🙂↕️