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カルディアは自室のベッドの上で呟いた。
……一昨日にもらった果物ゼリーは美味しかった、今日は軽いのがいいな、ホントに…
(…フェリクスさんに伝えて欲しいと言われたからな)
「とりあえず、被験者記録見とこ」 キー
被験者5番の記録…
・名前 ソラ
・年齢 19歳
・性別 男性
・種族 獣人【猫】
・身長・体重 181cm/79.8kg
・宝石の瞳の能力 性能を逆にする能力 ※人には効かない
・追記 薬学の知識が豊富で、警戒心はある、しっぽがもふもふで触りたかった
「…フェニと同じく警戒心が高いのか、あと最後職員の本音じゃないか」
「なんで書いてはダメなんですか…」
「ッ!?」
背後には顔が笑っていない職員がいた
「今日はツギハさんは行けない感じ?、そしていきなり現れるな」
「尋問が始まる、10分前だったので」
「その前にドアを叩けよ!」
「…とりあえず、行きますよ」
「なんか返せよ!」
(あれ…なんか私キャラ崩壊してない?)
カルディアはそう思いながら、尋問室に向かった
―――尋問室前―――
「それでは失礼します」
職員はそう言って尋問室前から立ち去った。
「ありがとうね」
(…そういえば、彼は手紙の件もあるから彼の事少し警戒しといた方がいいかな)
カルディアは、そう思いながら扉を開けた
「…来たか、遅い」
ソラは無表情で貧乏ゆすりをしていた
「それは…すみません」
「…で、早く尋問初めて…時間の無駄になるから」
「…う」
しっぽは床にだらりと垂れたまま、まるで氷のように動かない
(ゼリーの安心感と逆だ…でも警戒はしないと)
「…それでは尋問を始めます」
「…あぁ」
「…その前にこうゆうのはどうだ」
「?」
「…俺の尋問の時、自分ができる限りの願いしないか」
ソラは少し悪そうな笑顔でそう言った
(…どうゆう事、てかなんでそうするの?)
「…理解できてないみたいだね、頭空っぽ」
ソラの顔は無表情に戻った
「い…いや理解できてるよ!」
(…何か企んでるの?)
「そっか…早く初めてくれ」
「っあ、うん」
カルディアは驚きながらも尋問を初めた
「…じゃあ、まだ能力を得た経緯を聞かないでくれる?」
「…え」
「…ねぇ、言った意味わかる?」
「う…ん、わかるけど…」
「なんて報告しとけばいい…」
カルディアは頭を抱えた
「…生まれつきって誤魔化しといて」
(無理難題なすぎるだろ…)
「できないんだ…期待して損した」
「っは…できるに決まってるでしょ!」プンプン
「…怖くねぇ」ボソ
「ところで…なんで聞かれたくないの?」
「…今聞く必要ある?」
「…そっかぁー」
「……」
「……あの」
「……」
(話が進まない…そうだ!)
「ソラさん!」
「…なに」
ソラは興味無さそうな声で言った
「さっき願い事したので、毎日自室から出てみんなに顔見せてください!」
「……」
(これでフェリクスさんの願いも叶う…けど断ったら)
「…はいはい、わかった」
「…っえ、え!?」
「はぁ…なんで驚く」
「断ると思ったから…」
「俺が素直じゃないと思ったの…最低だね」
「い…いや、ソラさんは警戒していると書いてあったから!」
「はぁ…警戒しているのはリーダー野郎と職員だけだ」
「…え、そうなの?!」
「それでも尋問官かよ…」
「っあ、そうだった」
「……」
ソラは呆れた目でこっちを見てくる
(ものすごく…氷の刃を胸に押し当てられたように痛い)
「ところで…お前の能力は目を合わせた相手の心の中に入る能力だったけ」
「っえ…それ2番【ノワール】さんと4番【フェリクス】さんにしか教えてないんだけど!?」
カルディアは驚いた顔でソラを見た
「一昨日に尋問の事を事情聴取した」
「…へぇ」
「なら…早く心の中に入ってくれる?」
「えっ嫌じゃないの?」
「…早くして」
(拒否はダメみたいだ…)
カルディアはソラの瞳を見た…ソラの瞳は青空のように綺麗だけど目には光はなかった
(青空みたいけど…どこまでも曇天のような重さを感じる瞳)
「…少しね」バタッ
「おやすみ…次話す時は心の中か」
―――ソラの心の中―――
(うーん、これで5回目かぁー)
「…ここに居たんだ」
「っうぁぁぁぁ!」
「うるさ」
目の前にはパーカにしっかりしたズボンを履いた心の中のソラが居た
「なんで話せるの!?」
「…しらね」
(態度は変わらないんだ…)
私は周りを見渡した、私はどうやら病院の屋上に居て空は曇り空だった今にも雨が降りそうなぐらいの…
「…雨が降りそう」
「悪かったな…暗くて」
「…そうゆうつもりは無いの!」
「ふーん」
「まぁ話したいことが…少しだけあるから来て」
「あっ…うん」
カルディアはソラの後ろに着いて行って、階段を降りて行った
(…なんだろう)グシャ
廊下には、写真やビーカーと傷だらけの人のぬいぐるみが所々に落ちていた…さっき踏んだのはサプリだった
「何してる…早く来て」
「っあ、うん」
(何か隠しているのかな…)
カルディアはそう考えながらソラの後を追った
……数分後……
「ねぇ…ここはなんなの?」
「……お前、確か心に入るのは5回目だよな」
「うん、そうだよ!」
「まぁ、簡単に説明しとこ…」
「心の中には塞ぎ込みたいものとかあるだろ」
「簡単に言うとトラウマとか…心の支えになってる物とかがある」
「へぇー」
(なんで、私警戒してないんだろ…)
「何か…言いたそうだね」
「教えてくれるなんて…逆に怖いの」
「…はぁ、まとめて言うとヒントになるのは心の核ら辺にある」
「…つまりここって」
「心の核だが?」
(一旦状況を整理しよ!)
周りには鉄の匂いやビーカー写真があり、人のぬいぐるみが2つ置いてあった、1つはペストマスクで顔を隠してありもう1つは星のような美しい目をしていた。
「…なんで、ここに案内したの!」
「とりあえずだが」
「ちょっと…ムカつく!」
「俺の場合はぬいぐるみの人が心の支えになっている」
「ねぇ、それ少しさ触ら…」
「はぁ、ダメ」
「えーなんで」
「…大切な物に例えば傷とか壊れたら、精神崩壊が起こる」
「怖…」
ソラはそのぬいぐるみを強く抱き締めた
「…消えないものがいればもう心に傷は残らないし」
「…?」
(…よく分からないけど、少し悲しそう)
「そろそろ戻れ…」
「っえ、なんで!?」
「今すぐにだ…消えて」
「…ちょっと待っ」
私は何かを言う前に帰された…
―――尋問室―――
「…おかえり」
「ソラさん何か隠してる」
「…さぁ、最後にリーダーの事はあまり信用するな」
「はぁ?!、どうゆう…」
ソラはそう言って尋問室から出た
「…どうゆうこと」
(深く考えるのはやめよう)
「…部屋に戻って寝よ」
……続く
その後のソラ
「……」
(あいつはどうしてこれに参加したのか…)
「ん」
そこには倒れていたワインレッドの髪色に左目を髪で隠した6番がいた…彼の髪から鉄…いや、血の匂いが感じた
「…また馬鹿なことしてる」
「学習能力ないのかよ…頭中ゼリーかよ」
ソラはそう言って、腕に軽く包帯をしたがぐちゃぐちゃだった
「…苦手なんだよ」
「これで我慢しろ」
「……とう」
「……」
「2度とすんな」
「…ません」
ソラのキャラ設定
19歳の男性
家族は不明
見た目は黒髪に青空みたいな空色だが曇り空みたいな宝石の瞳。薬学は才能と知識があり自分で薬をよく作る、医療行為は苦手
宝石の瞳の能力は性能を逆にする能力 ※人には効かない
性格は毒舌で冷たい
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