コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
注意報出しときますねー
(シーン:夜。万事屋の縁側。鈴虫の声、月が静かに照らす。)
彩音「……なにこの静けさ。今日一日、地獄のツッコミ特訓だったってのに。」
銀時「お前が全員ボコボコにしたからだろ。死人は出てねぇけど、魂は半分抜けてたぞ。」
彩音「それは……ちょっと反省してる。」
(小さく笑いながら、缶コーヒーを開ける音)
銀時「……ほら。」
(もう一本の缶を差し出す)
彩音「あ、ありがと。」
(ふたり、しばらく無言。虫の声と風の音だけが響く。)
銀時「こうしてるとさ……攘夷戦争の夜を思い出すんだよ。」
彩音「へぇ。銀時にも、そんな真面目な時代があったんだ?」
銀時「お前なぁ……。一応、昔は国とか背負ってたんだぞ。」
彩音「それが今じゃ“ジャンプ遅れて買うおっさん”だもんね。」
銀時「余計なお世話だよ。」
(静かな間)
銀時「……でもな、命削って守ったもんがこうして笑ってるなら、悪くねぇと思ってる。」
彩音「……ズルい言い方すんなよ。」
銀時「ん?」
彩音「そんなこと言われたら……笑ってたいって思うに決まってんじゃん。
——アンタの隣で。」
(沈黙。銀時の目がわずかに揺れる)
銀時「……お前、たまに爆弾落とすよな。」
彩音「爆弾?」
銀時「言葉の核兵器。はいドカーン。」
彩音「うるさい‼︎ せっかく真面目に話したのに‼︎」
銀時「真面目モード切り替え早すぎだろ。ギア何段あるんだよ。」
(彩音、顔真っ赤のままそっぽを向く)
彩音「……バカ銀。」
銀時「はいはい、バカ銀で結構〜。……でも、そんなバカが隣にいても悪くねぇだろ?」
彩音「……っ、バカが言うな‼︎」
(けど、その声は少し震えてた)
(風が吹く。二人の距離が少しだけ近づく)
銀時「……夜風、冷てぇな。」
彩音「……うん。」
(少し沈黙)
銀時「……もうちょいだけ、こうしてていいか?」
彩音「……バカ。」
(だけど、そっと寄り添う)
銀時(心の声)「……ったく、どっちがズルいんだか。」
ひゅーひゅー