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日向夏。
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拝啓 過去の貴方へ
お久しぶりです。
お元気ですか。
私は今、自分がどういう気持ちなのか、どうしたらいいのか分かりません。今はほんの少し、気まぐれに、旅に出かけました。
本当はもっと遠い、誰にも分からないような綺麗なところへ行きたかったのですが、あいにく、私には時間がありませんでした。
今、川口に着いてしまいました。また、私は帰ってきてしまったのですね。
どこかに行きたくても、怖くて、結局どこにも行けなくて、いっつも逃げて、だから、いつまで経っても自分のことが嫌いなのですね。
身勝手なままです、。私は、どうすれば良かったのでしょうかね?
あ、そうだ、そういえば今年の夏、旅に出ようと思うんですよ!海の見える、綺麗なところに行きたいですねー。誰も知らない、美しく、遠く、綺麗なところへ。そこで全て終わりにしてもいいかもしれません。誰にも気づかれないように、しなければなりませんね。
どこに行きましょう!横浜とか川崎とか、磯子とか、どこか田舎に行きたいですね!!
どこがいいと思いますか?もう、そこで最後ならば、帰りのお金は考えなくてもいいですよね。どこにしましょう!今からでも楽しみです!最初で最後の夏ですか。知らない電車に乗って、知らないところで楽しく過ごしたいですね!
先程、浜松町というところに行ってきたのですが、中々楽しくかったですよ!どこの駅行きましょう!お金足りますかね?色々食べたりしたいですし。ああ、そうこうしているうちに大宮に着いてしまいました。もう見たくなかった景色ですね。これから部活です。長くなってしまい、申し訳ございません。それでは、また、お元気で。
コメント
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第1話、読ませていただきました。 手紙形式で綴られる「過去の私」への呼びかけが、とても静かで、だからこそ胸に沁みました。「どこかに行きたいのに怖くて行けない」という揺れ動く気持ちが、旅先の駅名とともに描かれていて、切なかったです。特に「最初で最後の夏」という一文に、やりきれなさと美しさが同居していて、何度も読み返しました。 続きがとても気になります。