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亜黒_恋吾
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午前0時15分。
廃研究所・地下最深部。
六人は長い橋を渡り切り、巨大な鉄の扉の前へたどり着いた。
重く閉ざされた扉。
その向こうから、誰かの足音が響く。
コツ……コツ……。
らんは刀の柄を握った。
「……来る。」
ゆっくりと鉄の扉が開く。
ギィィ……。
薄暗い部屋の中央。
黒いコートを羽織った人物が、一人だけ立っていた。
フードを深く被り、顔は見えない。
なつ「やっと会えたな。」
こさめ「あなたが全部仕組んだの?」
敵は小さく笑った。
???「そうだ。」
「ようこそ、KING。」
みこと「目的は何?」
敵は答えず、ゆっくりと拍手を始める。
パチ……パチ……。
???「六人だけでここまで来るとは。」
「さすが最強のマフィアだ。」
いるまは二丁拳銃を向ける。
「無駄話はいい。」
「終わらせる。」
敵は肩をすくめた。
「短気だね。」
「でも、それでいい。」
次の瞬間――
敵がフードを脱いだ。
六人は目を見開く。
「……!」
その顔は誰も知らない青年だった。
なつ「誰だ、お前。」
青年は静かに笑う。
「名乗る必要はない。」
「今日で君たちは終わるんだから。」
そう言うと、青年は指を鳴らした。
突然、部屋中のシャッターが閉まり、出口が塞がれる。
みこと「閉じ込められた!」
こさめ「逃げ道がない!」
青年は一歩前へ出る。
「君たちには二つの選択肢がある。」
「ここで僕を倒すか。」
「ここで全員死ぬか。」
なつ「だったら答えは一つだ!」
大鎌を構え、一気に飛び出す。
「うおおおおっ!」
しかし――
青年は一本の黒い剣で受け止めた。
なつ「なっ……!」
驚くなつを蹴り飛ばす。
「ぐっ!」
すち「なつくん!」
らん「みんな、一斉に!」
こさめがワイヤーを放ち、みことが雷をまとった剣で斬り込む。
すちも鎖鎌で援護する。
しかし青年は、すべての攻撃を紙一重でかわしていく。
みこと「速すぎる……!」
青年は笑う。
「君たちの動きは全部知っている。」
「だから当たらない。」
その言葉を聞いたいるまは目を細めた。
「……なるほど。」
青年が振り向く。
いるま「俺たちを調べたんじゃない。」
「ずっと見ていたんだな。」
青年は笑みを消した。
「気付くのが遅かった。」
「君たちを観察し続けた。」
「戦い方も、癖も、考え方も。」
らんは静かに刀を構える。
「だから私たちを追い詰められた。」
青年は頷く。
「その通り。」
そして拳銃を取り出した。
銃口は――
らんへ向けられる。
「さようなら。」
銃声が響く。
しかし。
もう一つの銃声が重なった。
いるまの放った銃弾が、敵の弾を撃ち落とした。
火花が散る。
青年は初めて驚いた表情を見せる。
「……!」
いるまは静かに笑った。
「残念だったな。」
「俺たちは、もうお前の知ってるKINGじゃない。」
なつが立ち上がる。
「六人で戦うって決めたんだ!」
こさめ「もう誰も一人にしない!」
みこと「作戦変更!」
「全員で連携する!」
すち「必ず勝とう!」
らんは仲間たちを見渡し、力強く頷いた。
「行こう。」
「これが――」
「KINGの力だ!」
六人は同時に駆け出した。
青年も武器を構える。
地下研究所に、最後の戦いの火ぶたが切って落とされた。
コメント
1件
**寺島あおい📚** 第14話、一気に決戦の空気が来ましたね…!敵の正体がまだ謎なのに、動きを全部知っているっていう言葉がゾッとしました。でも、いるまさんの銃弾で撃ち落とすシーンがめちゃくちゃかっこよくて、思わず声が出ました。六人の連携が本物になってきて、読んでて熱くなりました🔥 続きが気になりすぎます!