放課後。
教室に忘れ物をした時だった。
取りに行こうと走って居たら教室から声が聞こえてきた。
「俺、〇〇のこと嫌いなんだよね−wwww」
「えっ、、、嘘、お前〇〇と仲いいじゃん!」
「あれは演技だよ」
「お前やばっ、、wwww」
教室をのぞいてみると、、、、、、
僕のことを嫌いと言っていた人はあの優しい友達だった。
僕は悲しさのあまり、忘れ物のことなんて忘れて、家に全力疾走で帰った。
そして、家に帰り、部屋で泣いた。
いつもより激しめに泣いたから、泣いていたことがお母さんにバレた。
そして、問われる。
どうして泣いていたのか。
、、、、
答えられるわけがなかった。
なぜなら、お母さんはお父さんが死んでから、夜もずっと働いていて、お母さんは今でも、眠たそうだった。
僕に構っている暇があるんだったら今すぐにでも寝てほしかった、
だから、僕は、我慢をする、迷惑をかけないように、、
結局、お母さんには
「感動のドラマを見てただけだよ」
と言って済ませた。
友達なんて作れるはずがない、、
お母さんに相談なんてできるはずがない、、
これが、、
僕の「普通」だった。
そしてある日、僕は
”本当に”優しい君と出会った。
彼女は自分にも夢があるというのに、、
夢ばかり見て走るだけでなく、、
僕も見てくれた。
それが嬉しくて嬉しくて、、
彼女の前で泣いてしまった、、
彼女は焦った様子で僕を慰めてくれた。
ああ、、なんて情けないんだろう、、
普通の人なら
「大丈夫」
って言って、、かっこよく終わるのに、、
そんな僕も、彼女は慰めてくれた。
コメント
4件
ありがとうございます😊
最高です! 続き楽しみにしてますね!