テラーノベル
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🐃×🐱
一部学パロ
🐃くん【現在】で彼女あり
学生の頃は付き合ってたけど現在は別れてるみたいな設定
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🐱side
【回想】
高校最後の夏。
しょうは相変わらず優しかった。
クラスでも目立つタイプじゃないのに俺の前では無邪気で俺だけを見て笑ってくれる。
shw「ゆうま、これ好きでしょ?」
お弁当の中身を見せながら照れた笑顔で言う。
ばかみたいに嬉しくてばかみたいに夢中になった。
手をつなぐと自然にぎゅっと握り返してくれる。
誰も触れられない俺だけのしょうがそこにいた。
shw「俺、ゆうましか見えないから」
あの頃の彼は真剣で、真っ直ぐで、
でも俺はその重さを当たり前だと思っていた。
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でも、俺は振った。
理由は…自分でもはっきり分からなかった。
「もう応えきれないかも」
「しょうの全てに答えられない」
そんな思いが心を埋めていた。
振った日、しょうは泣いてた。
泣きながらも必死に俺の気持ちを理解しようとしていた。
その顔は今でも思い出せる。
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最初の1か月は空っぽだった。
何も思わなかった。
でも2か月経つ頃からしょうのことが頭から離れなくなった。
声も、
笑顔も、
手の感触も、
全部が重なって浮かぶ。
何度も思い出しては胸が痛くなる。
あの頃「ゆうましか見えない」と言った彼はもういないかもしれない。
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【現在】(5年後)
駅前の歩道でふと視線が止まった。
――あれ、しょう?
隣には肩を寄せる女性。
楽しそうに笑い、手をつないでいる。
心臓が跳ねた。
息を整えながら俺は歩みを進める。
どうしても我慢できず思い切って声をかけてみた。
ym「しょう…だよね?」
shw「え!ゆうまじゃん!久しぶり!」
あの頃のままの明るい声。
でも目の奥にあった“俺だけを見てくれる熱の篭った瞳”はもうない。
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話すしょうは元気で笑顔も柔らかい。
でも、俺の心はざわついた。
彼女のことも話してくれる。
笑顔で、軽やかに。
その声を聞くたび胸がきゅっと締め付けられる。
ym(結局女か…)
でも嫉妬じゃなかった。
胸を締めつけるのは後悔。
あの日振った自分の無情さ。
あの日の俺がしょうの笑顔を奪ったこと。
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歩きながら思い出す。
放課後、二人で歩いた帰り道。
手をつなぎながら無言で笑ったこと 。
ふざけて腕を組んだり肩を寄せ合ったり。
全部、思い出す。
あのときちゃんと向き合っていれば。
あのとき振らなければ。
そんな考えが頭の中で何度もぐるぐる回る。
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しょうは元気だった。
あの日の悲しみはもうどこにも見えない。
でも俺の胸の奥には5年間消えなかった後悔がある。
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彼女の隣で笑うしょうを見て心の奥で小さくつぶやく。
ym「ごめん…あのとき…」
でもその言葉は届かない。
しょうの口からは俺の名前以外を呼ぶ声が聞こえる。
過去は戻せない。
でも胸に残るのは甘くて優しいあの頃のしょうの記憶だけだった。
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