※捏造、初心者駄文、誤字脱字(注意はしたはず)、読みづらいかも
配信者様のキャラクター名をお借りしています!ご本人様とは一切関係ありません!
夜。
犯罪の絶えぬ街ロスサントス。
建て替わってからもうそこそこ経って、人々の目に慣れた警察本署。
その屋上に、立ち尽くす人。
否、鬼。
青井らだおは、空を見上げていた。
「あれが、夏の大三角。それぞれベガ、デネブ、アルタイル。んであれが、わし座。あっちははくちょう座。」
小さな子供に教えるように、ゆっくり、穏やかな声で星の名を呼んでいた。
夜でも灯りの煌々と輝くロスサントスの空は、あまり星見に良いとは言えない。それでも目の良い青井には関係なかった。
青井は空が好きだ。目の覚めるような真夏の空も、息の詰まるほど冷たい冬の空も、今夜のような、星空も。
青井にとって空は帰る場所であり、自身の愛してやまないヘリの舞台であった。
「らだおー!暇ならヘリ教えてくれー!」
屋上への扉を勢いよく開けて飛び込んできたのは彼の愛弟子、オルカ。
青井に教わった全てを苦戦しながらも自分のものにした、優秀なヘリ乗り。
決して慢心せず、常に上を目指す、向上心の塊。
皆に好かれる、青い鯱。
「あぁ、いいよー。でも、ちょっと待ってね、みなみのかんむりを見つけてから。」
「…みなみのかんむり?」
「そう。南の方に…あーこっからじゃ見えないかな…。」「よし、オルカ、ヘリを出せ。」
「!おう!何処へ行くんだ?」
「とりあえず、ついておいで?」
銃声とクラクションの鳴る空に、2機の鳥が飛んだ。
真っ直ぐ、北へ。
喧騒と羽の音が、夜を彩り音楽を奏でる。
フロントガラスに映った星に、青井は満足そうに息を吐く。
降り立ったのは、ここロスサントスにおいて一番高い場所、デスマウンテン。
「よーし、ここなら見えそう。」
「らだお?何を探してるんだ?」
「みなみのかんむりっていう星座。こーいう形の。」
青井は人差し指を右から左に、弧を描くように振った。
「日本なら地平線近くにあるんだけどねー。」
「あ!あれじゃないか?」
「あー!そうそうあれだわ!」
オルカの指さす先、淡く輝く冠。
青井は目を細め、嬉しそうに笑う。
「はー…やっぱ空はいいね。綺麗で。」
「な!オルカあんまり空を見上げること無かったから、星がきれいでびっくりしたぞ!」
「そうね~。ここビルも高いから、見ようと思わなきゃ見れないよね。……よし、えーと、ヘリの練習するんだっけ?」
「そーだ!教えてくれ!最近犯罪者にヴォラタス乗りが増えたんだ!」
「えー、…あのゴミのなにがいいんだ…?」
暗く高く夜の更けていく街に、また鳥が飛ぶ。
さながら蝶が舞うように、魚が泳ぐように。
青い鬼と鯱は、また星を見る。
以下読み飛ばし可
はいどーもねこにんじんです。星を見る青井(ヘリ子弟)が見たい!で書いた今作。長さは全然いいんだが、ちょっと読みづらいか…?
私宮沢賢治が好きで、比喩表現めっちゃいれたがりマンなんですよね。読み辛かったらごめんなさい。
星の配置、調べてる途中で「あ、あっち日本じゃねぇじゃん。星の見える位置ちがうのでは…?」となったんですがゴリ押しました。悪しからず。怒らないで有識者。
青の意志を継ぐ者たち。えぇもちろん好きですとも。そしてその根底には堕ちた白と百年前の白がいるんですよね。わかります。
あぁ、またしゃべりすぎた。ではまた次のお話で会いましょう。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!