コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
初めまして。私○○っていうの!!よろしくね。」
花が咲くみたいに笑いながらそういったあいつに俺は一目惚れをしてしまった。
それから数年、俺とあいつは仲良くなった。幼なじみと言うやつだろう。家が隣だったのもあって、行きも帰りもあいつと一緒。兄貴は学校がめんどいのかあまり行ってなかったので、いつも2人だけで歩いていた。
いつも「竜ちゃん、竜ちゃん」と俺に着いてきて、楽しそうにしてるあいつを見て俺も悪い気はしなかった。
それにあいつと1番仲良いのは俺だという自信もあった。
だからもう完全にあいつも俺のことが好きだろうと思ってた。だけど、あいつは何年経ってもずっと変わらない。
好きだとも言ってこないし、顔を赤くもさせない。「本当に俺のことが好きなのか?」そう不安になった俺は
あることを考えた。
俺がほかの女と帰ってたらあいつは嫌な顔をするに違いないと。
あまり感情が見えないあいつでも嫌がってくれるのではないか、と。そこからの俺の行動は早かった。いつもはめんどくさくて無視してたクラスの女がまた「ねぇ、竜胆くん!今日とくに何も無いなら私と帰らない?幼なじみだからっていつもあのこと帰るのはつまらないでしょ?」と言ってきた。別にあいつといてつまらないなんて思ったことがない。だからいつもなら無視していた。だけど今日は違う、どうせあいつは校門で俺の事を待ってるはずだ。この女と一緒に俺が帰るところを見ればどんな顔をするだろう。
「いいよ別に」こんなやつはどうでもいいけど、あいつの嫌がる顔が見れるなら帰ってやろうと思った。そして校門までいくと、俺が思った通りあいつが俺の事を待っていた。隣の女がべらべらとなにか喋っていたが、おれにはなにもきこえていなかった。そして校門の前にいたあいつと目があった。
「竜ちゃ…ん…」
あいつは俺に声をかけようとしていたが、おれは気づかない振りをして通りすぎた。明日の朝、あいつはどんな顔をして俺の事を待ってるんだろう。それを楽しみに思いながら家に帰った。
そして次の朝、俺はワクワクしながらあいつが立っているであろう、家の前の扉を開けた。だけどそこには誰もいなかった。あいつはいつもこの時間には絶対に居た。「あいつが俺を避けてる?」嫉妬して複雑な顔をしながら待ってるはずだったあいつが俺を避けた。その事実におれは心底嫌気がさした。そして学校についてすぐあいつの教室に行った。「なんで今日は先行った?」「え、だって他のこと約束があると思って…
私に気使わなくていいよ!?わたしも他の友達といくから!」そういつもの笑顔で俺に言ってきた。「あっそ」こっちの気も知らないでどうしたら嫉妬すんだよあいつそれから俺はあいつを避けるようになった。いつも一緒にいたんだ、1週間くらい話さないようにすればあいつも痺れを切らして何か言ってくるだろう。
そんな俺の期待を無視するように、あいつは何も言ってこなかった。
それどころかメールや電話も1本もなし。耐えきれなかった俺はあいつの家の前であいつをまつことにした。そして聞こうと思った。「なんでなんの連絡もしてこねえの」ってだけどその後俺の頭は真っ白になった。道の角からあいつと兄ちゃんが一緒に笑いながら歩いてくる。なんで俺には連絡もしてこないのに、兄ちゃんと一緒にいるんだ??「あれ、竜ちゃんだ。どうしたの?」
「ほんとだ、竜胆じゃ〜ん。なんかあった?」そう言ったあいつを見てもう理性が吹っ飛んだ気がした。
そこからはもう覚えていない。
気づいたら息を切らすあいつと近くの公園にいた。
「どうしたの!?竜ちゃんなんかあったの?」
「なんで何も言って来ねえの」
「え…?」
「1週間ずっと避けてたのに、普通ならなんか連絡してくんじゃん」
「だって、竜ちゃん彼女できたんでしょ?そしたら私から連絡するのはあれかなって…」
「は?何言ってんの?」
彼女なんていない、それどころかめんどくさくて作ろうとも思ったことがなかった。
「この前一緒に帰ってたじゃん!!」
「あーあいつか、別に彼女じゃねえ」
そこからあいつは何も言ってこなかった。
なんだ?と思って顔を見てみてびっくりした。
いつもどんなことがあっても泣かなかったはずのあいつが泣いていた。「どうした??」
「だって、竜ちゃん、私の事無視するから…
もうわたし要らないって思って」びっくりした。てっきり俺の事になんか興味なかったんだと思ってた。
そんなあいつが俺に無視されたから泣いている。
可愛くて、愛おしくてたまらなくなった。初めて、大好きなあいつを抱きしめた。「ごめん、お前がなんの反応もないから俺に興味なかったのかと思った。
ずっと前から好きだ。」
「え…?だって、うそ…竜ちゃんの周り可愛い子沢山いるじゃん。」
「嘘じゃねえ、俺は好きでもねえやつと何年も一緒にいたりしない。」
「わたしも竜ちゃんのことずっと好きだった。」
「まじか、めっちゃ嬉しい…
これからは毎日連絡ちょーだい、彼女として」
「うん!」
影から見てた蘭「やっとか。竜胆もこじらせてたよな〜。良かった良かった」そう言いながら抱き合ってる2人の写真を撮りまくってましたとさ。それ送った竜胆にめっちゃ文句言われながら写真保存してたのを見逃さなかった蘭ちゃんでした。