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📖 第二十三章:「初デートと小さな宝物」
休日の朝。
凛は鏡の前で、何度も髪をた。
凛:「……こんなもんでいいか」
落ち着かない胸を押さえながら、待ち合わ
せ場所へ向かう。
——初めてのデート。
しかも、相手は初めての彼女。
少し早く着いた凛は、そわそわしながら周りを見渡す。
○○:「凛!」
振り向くと、○○が小走りで近づいてくる。
○○:「ごめん、待った?」
凛はお洒落しているを、○○を目にする
ドキッ。
メイク、髪のスタイル、服装、全て凛が初めて見た○○。
凛: (……可愛い……)
凛は○○に夢中で、ボーッとする
○○: 「り、凛?」
○○は少し頭を曲げる、そーっと凛の顔を覗くように。
凛:「あ……いや、今来たとこ」
本当は10分前に来ていたけど、そんなことは言わない。
二人で並んで歩き出す。
○○:「で、今日はどこ行くの?」
少し楽しそうに聞く○○に、凛は答える。
凛:「博物館」
○○:「え、博物館?」
少し意外そうな顔。
凛は軽く笑いながら続ける。
凛:「でかいし、いっぱい回れるだろ」
○○:「うん」
凛:「……その分、長く一緒にいられるし」
その一言に、○○は少しだけ目を見開いて
から、ふっと笑う。
凛:「……そっか」
——
博物館の中。
広い館内には、たくさんの展示が並んでいる。
○○:「すごい…」
○○は目を輝かせながら歩いていく。
人も多くて、少しずつ距離が離れそうになる。
そのとき——
凛:「迷子になるなよ」
○○: 「ならないよ――」
凛は、○○の言葉を無視する
そして――
すっと○○の手をつかむ。
○○:「……え?」
突然のことに、○○が小さく声をもらす。
凛は少しだけ視線をそらしたまま、
凛:「……人多いし」
ぶっきらぼうにそう言う。
でも、手は離さない。
○○:「……っ」
○○の頬が、じわっと赤くなる。
○○:「ならないよって言ったのに」
少しだけ照れながらも、小さく笑う。
凛:「……念のため」
短く返す凛。
でもその手は、さっきよりもほんの少しだけ強く握られていた。
——
そのまま、二人は手を繋いだまま歩く。
展示を見て、笑って、立ち止まって。
さっきまでより、少しだけ距離が近い。
手の温もりが、ずっと続いている。
○○:「ねえ、これ見て!」
凛:「ん?」
自然と繋がったままの手。
もう、離す理由なんてなかった。
——
帰り際。
ミュージアムショップに立ち寄る。
○○:「これ、かわいい」
○○が手に取ったのは、 小さなキーホルダー。
シンプルだけど、どこか惹かれるデザイン。
凛もそれを見て、少し考えてから言う。
凛:「……それ、いいな」
○○:「でしょ?」
少しの沈黙のあと、凛は店員に声をかける。
凛:「これ、二つください」
○○:「え?」
驚く○○に、凛は少しだけ照れながら言う。
凛:「……お揃い、嫌じゃなければ」
一瞬の静寂。
○○:「嫌じゃない」
○○は、優しく笑った。
——
外に出ると、夕方の空。
オレンジ色に染まった帰り道。
二人は並んで歩く。
手の中には、お揃いのキーホルダー。
言葉は少なくても、不思議と気まずくない。
凛:「……また行こうな」
凛がぽつりと言う。
○○:「うん、また行こう」
○○はすぐに答える。
その声は、少しだけ嬉しそうだった。
小さなキーホルダー。
――
博物館を出たあと。
夕方のやわらかい光の中、二人は並んで歩いていた。
凛:「……ちょっと休憩するか」
凛がそう言って指さしたのは、近くのカフェ。
○○:「いいね」
○○もすぐに頷く。
——
店内は落ち着いた雰囲気で、静かな音楽が流れている。
窓際の席に座る二人。
凛:「何にする…? 」
○○:「うーん……」
メニューを見ながら、○○は少し悩む。
○○:「これにしよっかな」
凛:「じゃあ俺もそれにする」
○○: 「え、真似?」
凛:「別にいいだろ」
少しだけ笑い合う。
——
しばらくして、飲み物とスイーツが運ばれてくる。
「おいしそう…」
○○は目を輝かせて、ひと口食べる。
○○「……おいしい!」
凛:「ほんとだ」
凛も一口食べて、少し驚いた顔をする。
凛:「当たりだな」
○○:「ね!」
自然と会話が弾む。
学校のこと、友達のこと、どうでもいい話。
でも、それがすごく楽しい。
——
ふと、○○がテーブルの上にキーホルダー
を置く。
○○:「これ、今日の記念だね」
凛:「……ああ」
凛も自分のキーホルダーを取り出す。
同じ形、同じ色。
○○:「なんか、ちょっと照れる」
○○が小さく笑う。
凛:「……俺も」
珍しく素直に答える凛。
少しの沈黙。
でも、その空気は心地いい。
——
○○::「ねえ、凛」
凛:「ん?」
○○:「今日、博物館にした理由ってさ」
少しだけいたずらっぽく聞く○○。
凛は一瞬だけ目をそらして、
凛: 「……さっき言った通りだよ」
○○:「ほんとに?」
凛:「……ほんとに」
でもそのあと、小さく付け足す。
凛:「……できるだけ、長く一緒にいたかっただけ」
その言葉に、○○は一瞬止まって——
ふわっと笑う。
○○:「……そっか」
少しだけ頬が赤い。
——
外に出ると、もう空は暗くなりかけていた。
凛:「送る」
○○:「ありがと」
並んで歩く帰り道。
昼よりも、少しだけ距離が近い。
手と手が、重なり合って——
離れない。
言葉はなくても、
ちゃんと伝わっていた。
今日は、ただのデートじゃない。
二人にとって、
もっと特別な一日になっていた。
コメント
1件
最高かよ、まってお腹痛くなってきた
201