テラーノベル
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暴力表現あり
岩本 side
岩「 ん 、ここで合ってる ? 」
ラ 「 はい 、ここで合ってます ! 」
ラウールが荷物取りに行きたいって言うから 、 あいつと同棲してた家に来た 。 本当は来たくなかったけど 、ラウールの為に来た 。
岩 「 じゃあ、俺ちょっとやらなきゃいけない仕事あるからさ。 」
岩 「 2人で行ってきてもらってもいい ? 」
目 「 うん 、いいよ 」
目 「 仕事頑張ってね 」
岩 「 ん 」
岩 「 あ、なんかあったらすぐ連絡して 」
目 「 了解 」
俺は1人 、 車内に残りPCで仕事を片付ける 。
数分経ったぐらいだろうか 、 運転席側に座っていたため 隣のガラスを指で叩かれた音が聞こえた 。
横を見ると 、
血塗れの目黒がいた 。 とても表情が暗い 。
岩 「 は … 」
俺は急いでドアを開けて降りた 。
岩 「 どうしたんだよ 、 なにがあっ … 」
俺の言葉を最後まで聞かず 、目黒は言う 。
目 「 元彼 、殺した 。 」
岩 「 は … 元彼って … ラウールの … 」
岩 「 アイツは今 、〝 あの場所 〟のはずだろ … ? 」
目 「 逃げたんだって 。 」
目 「 … 今は俺じゃなくて 、 ラウールの事よろしく 。 」
そう言うと 、目黒は運転席に乗り込むと顔に着いた血を拭いた 。
岩 「 … 」
確かに 、 ラウールは見当たらない 。 あの部屋ってことか … とりあえず 、 部屋番号は知っていたため部屋に向かった 。
部屋のドアを開けるとラウールがいた 。
ラ 「 岩本さん … 」
岩 「 大丈夫か ? 怪我とかしてない … ? 」
ラ 「 はい … 僕は大丈夫ですけど … 」
ラ 「 目黒さん … どうしたんですか … ? 」
岩 「 どうしたって … どういうこと … ? 」
今は状況を確認しないと何も出来ないな …
岩 「 とりあえず 、 ここでいいから何があったか教えて 。 」
ラ 「 はい … 」
岩 「 めーめ ッ 。 」
目 「 … 岩本くん …… 」
少し落ち着いた頃かと思い戻ってきた 。
ラ 「 お待たせしました … 。 」
岩 「 帰ろっか 。」
目 「 …… うん 」
俺達がシートベルトしたのを目黒は確認して車を走らせる 。
もう一度 、 頭の中を整理する為にラウールから聞いた話を振り返る 。
どうやら 、 目黒は元彼が来た時すぐにラウールを隠したらしい 。 だから 、ラウールは元彼が来た 、 それだけしか知らない 。 目黒らしいなと思いつつも 、優しすぎると思った 。
日が落ち 、 もう夜の11時 。
目 「 … 」
目黒は何も言わずに寝室へ向かった 。 そっとしておこう 。 そう思い 、 何も声をかけなかった 。
目黒 side
? 「 なんで生まれてきたんだ。 」
ごめんなさい …
? 「 お前のせいだ ! 」
ごめんなさい ……
生まれてきちゃってごめんなさい …
全部 …
全部 … …
俺のせいだ …
? ? 「 お兄ちゃん !! 」
? ? 「 大好き !! 」
目 「 はッ … 」
目を覚ますと 、 見慣れた天井 。隣にはラウール 。 そして 、 その隣には岩本くん 。 なに一ついつもと 、 変わらない 。 だが 、 さっきの夢のせいで汗が止まらない 。 またか … また 、 あの夢を見てしまった … 今は一人で居たい … 。
そう思い 、 スマホを手に取る 。 時間を確認すると深夜2時だった。
明日も早いが起きれるかわからない 。 だけど 、 今はどうしても1人で居たかった 。
目 「 … 」
外へ出ると 、 夜のせいもあって横切る風がとても冷たい 。
目 「 寒いな … 」
上着を持ってこなかったことを後悔した 。 けれども、今はそんなのはどうでもいい 。 なにも考えず 、 頭を空っぽにしたかった 。
すると 、 スマホの通知音が聞こえた。 岩本くんからだった。
岩 「 ( めめ今どこ? ) 」
目 「 ( マンションの周り ) 」
岩 「 ( おけ ) 」
岩 「 ( 俺も一緒に散歩してもいい ? ) 」
1人で居たいけど … まぁ 、 いいや … 断ったら後で文句言われそうだし
目 「 ( いいよ ) 」
岩 「 ( ありがと ) 」
数分後 、マンションの入口で待っていると足音がした。 振り返ると 、上着を着て俺の上着を持ってきてくれた岩本くんが居た 。
岩 「 寒いでしょ 。 」
目 「 … ありがと 。 」
目 「 もしかしてさ 、 俺のせいで起きちゃった ? 」
岩 「 ううん 。 」
目 「 そっか 。 」
岩 「 … 歩こっか 。 」
目 「 うん 。 」
岩本くんから受け取った上着を着て 、歩く 。 そして 、 自分達が吐く息が全て白い 。 岩本くんは、ポケットに手を突っ込んでいる 。 寒さのせいで鼻と耳が真っ赤だ 。 俺なんかの為にわざゞ来てくれたことに 、 申し訳ないと思った 。
目 「 … ごめんね 」
岩 「 なにが 笑 」
目 「 俺のせいで寒い思いしてるし … 」
岩 「 いーの 。 」
岩 「 俺がしたくてしてる事だし 。 」
目 「 … そう言ってくれると助かるな …… 」
岩 「 …… 」
岩 「 ドライブでもするか ? 」
目 「 ううん 、 大丈夫 。 」
目 「 明日もお仕事で早いからさ。 」
岩 「 …… 明日くらいサボってもいいんじゃね ? 」
目 「 だめだよ 笑 」
目 「 それに大丈夫だってば 。 」
目 「 いつもの事だし … ! 」
愛想笑いをする 。
岩 「 … 」
岩 「 … 目黒 、不安なんだろ 。」
目 「 ッ … 」
目 「 … 何が ? 」
岩 「 … またあの時みたいになっちゃうんじゃないかって 。」
目 「 … 」
目「 … やっぱ … 岩本くん凄いや … 」
岩「 5年も一緒に居るからな 。 」
目 「 もう5年か … 」
目 「 ねぇ … 岩本くん … 」
目 「 俺 、 ラウールの事幸せにできるのかな … 」
目 「 俺 … お … れ … 、 」
泣くのを堪えると、言葉が詰まってしまった。おもわず 、 立ち止まってしまった 。
あぁ 、 こんなんじゃだめなのに … 。 そう思っていても 、 涙は俺の気持ちを知らずに流れて行く 。 そんな俺を岩本くんは何も言わずに抱きしめてくれた 。
あぁ … あの時と何一つ変わらないな … 。
目 「 … ごめん ッ … 」
涙はまだ止まらない …
止まってくれない …
あの頃と同じだ …
俺はあの時から変われてないんだな …
弱虫のまま … か …
ごめんなさい …
コメント
2件
むっちゃこの作品大好きなので待ってました!今回も最高です!!