テラーノベル
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不破湊さん視点。
朝の6時、アラームで起きて顔を洗う。ずはを1人ベットに残していくのは罪悪感が合ったけどご飯を作らなきゃいけないから起きた。勿論、ベットを出る時にそっと無防備で可愛らしい唇にキスを落としてから。
『何を作ろうかな?うーん…』
冷蔵庫には卵とパンが合った。冷凍のいちごとプルーベリーも発掘した。これは今日のメニューは決まりやな。
『フレンチトーストとかいつぶりやろ?』
最後に作ったのは、確かもちさんの親戚のユイちゃんが来た時だったから半年前くらいかな。うわ、全然作っとらんやん。大丈夫か不安になるけどいっか。なんとかなるでしょ!
コンコンと鼻歌のリズムにのせて卵を割る。パカッとボウルに落ちた卵には黄身が2つあった。
『えっ!珍しい…。』
ずはが起きてきたら見せてあげよ。ずはが驚く顔を想像しながら写真を撮った。それにしてもこの黄身、ツヤツヤしててめっちゃ美味そうやなぁ。それに本当に双子とか居たんや。七不思議かと思ってたわ笑。卵を溶いて砂糖と牛乳を加えてパンを浸すとゆっくりと染み込んでいく。全体が綺麗なクリーム色になった所でフライパンにバターをひいて火をつける。するとたちまち溶けたバターの香りが部屋を包んで顔が綻んだ。
『ええ香りするなぁ。』
最近はホンマ色々な香りするよな。香水とかも種類がいっぱいあるしそのうち焼きそばとか唐揚げの香水発売されそう。普通にほしいな。晴とかに引っ掛けクイズしたい。そんな事を考えてるうちに少し焦げ目のついたフレンチトーストが焼き上がった。
『さてと、ずはを起こしますか。』
葛葉さん視点。
なんか寒い。そんな気がして隣に居るふわっちに抱きつこうとしたけどスカッと手が空をきった。眠いのと眩しいので目は開けたくなくて必死に手を動かしてふわっちを探す。居ないのかな。だから寒いのか。ぎゅーして寝てたからちょっと寂しい。寂しいのと寒いのとふわっちが俺を置いて起きてったのが気に入らなくて布団に包まる。もぞもぞと動いてやっと収まる気持ちの良い場所を見つけた。
布団のフィット感で瞼が落ちそうになった所でドアの開く音がした。
『ずは、起きて?フレンチトースト焼けたよ。美味しく出来たから食べよ。』
「フレンチトースト?」
布団から頭だけ出してふわっちを見る。寝起きで寝癖のある髪とメイクをしてない顔。普段なら考えられない姿に優越感があってニヤニヤしてしまう。このふわっちを見れるのは俺だけなんだ。
『そう!温かいうちに食べよ。』
フレンチトースト…。食べたいな。冷たいよりは温かい方が美味しいし。
「んー…じゃあ起きる。」
『うわー。ずは、ちゃんと起きれて偉すぎ』
「ふわっちのが早起きじゃない笑?」
『いや!ずはが世界で1番偉い。』
「んふふっ、じゃあそれで良いや。」
ふわっちに手を引かれてベットから降りる。
ドアを開けた瞬間に広がる甘い香りがしてお腹が鳴ってしまった。聞こえたかな?ふわっちをチラチラと見るとニヤニヤしてた。恥ずかしい。絶対に聞こえてた!!
「…………///」
『にゃはは、お腹減ったなー。』
「うん。お腹減った///」
まだニヤニヤして何かを言いたそうなふわっちを無視して席についた。
不破湊さん視点。
顔を真っ赤にしてフレンチトーストを頬張るずは。冷静になろうとしてるけどいちごを落としたり喉に詰まらせそうになったり恥ずかしいのが分かって可愛い。言っても面白い事になりそうだけど言わなくても面白いから良いか笑。イジり過ぎても可哀想やし。
『ん!うまぁ✨️』
ふわふわだし味も濃すぎず美味しい。我ながら最高の出来栄えだ。ふわふわだし。不破だけに…。
「ね!すごい美味しい。」
『自信作すっね。』
「流石、不破湊シェフですねー。」
『にゃはは、でしょ?』
今日は仕事があるから雑談をしつつ急いで食べる。お皿を洗うのは帰ってきてからで良いか。あんま時間もないしな。
『準備できた?』
「うん、バッチリできてるよ。」
『それじゃあ、行ってきます。』
「行ってきます。」
2人で外にでて鍵をしめる。ずはのピアスには紫色の宝石が俺のネクタイピンには赤い色の宝石がそれぞれ埋め込まれている。これはもちさんや姫たちへの牽制と匂わせ。でもずはは気づいてない。それでも良いか。
「ん?どうした?」
『ううん。何でもないよ。』
「そっか!じゃあ行こう。」
『出発進行ー!!』
はい!
ここまで読んでくれてありがとうございます
fwkzは関西弁が難しいのといいねが他と比べて少ないのでつい遅くなってしまいます。すみませんm(_ _)m
以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
4件
ふわくずも良きですね(*´˘`*) ほんときいさんの作品全部大好きです!!💗
ぷわさんの寝癖姿みてみたい笑不破湊のふわふわ感がずはさんも移ってて可愛いです!!- ✉ -♡