コメント
0件
Ba HERO!
作・モモンガ
俺、友翔。
顔は知らんけど
俺なりに頭も運動神経も
良いと思う。
昨日クラスの女子たちに
「お前クラスの5人に好かれてんの!?
ヤバすぎモテ過ぎーー!!」
とかなんとか言われたんだよね
いくら俺でも恥ずいもんは恥ずいからな…///
もしかして俺の好きな人が
その五人の中にいたりして…?
いやそんなことはどうでも良いんだよっ
んで俺は児童会(生徒会)だから
学校の「50周年の会」で
児童会(生徒会)だけの
劇をすることになったんだよね。
それで俺が選んだ役は
――ヒーロー。――
目立ちたがり屋の俺だ。
ヒーローしか選択肢はなかった。
当日
緊張したけどなんとかできた。
みんなに「ア◯パ◯マ◯」
とか言われたけど俺なりに満足満足。
帰る時、下駄箱を見たら
メモ帳の切れ端?かな?
なんか入ってた。
俺は近くにいた友達に
「おいおいお前モテるなー
ラブレターとかか?」
と言われて心臓が飛び跳ねた。
俺に、ラブレター?告白?
まさかそんな日が訪れるとは…
…いやでもまだ決まった訳では無い
クールな顔して「んなわけあるかい」
って言いながら紙を開封しようとした。
でも友達が「俺にも見せろ」とうるさい。
俺はなんとか逃げ切って紙を開けて急いで内容を見た。
『ヒーロー、かっこよかったよ。
さすが友翔だね。
そんな友翔が私は好きです。
付き合って下さい
※私が誰かは下の3つのヒントで当ててね!
①友翔と同じクラス
②背は低め
③友翔の好きな人だよ
返事は私の下駄箱に入れてね』
顔がみるみる熱くなっていく。
っ…嘘だろ
まさか、まさか
両想いだったのか
「よう、どうだった?」
向こうから友達が駆け寄ってくる。
俺は顔の熱さを抑えきれなかったみたいだ
「?お前顔赤くね
まさか…本当にラブレター?」
みんなにワイワイされてどうしようもなくて
「ちっ…ちげーよっ///」
今俺たちは彼氏彼女の関係だ。
最も俺はモテるから公表してないけど。
まあ、顔を合わせるたびに
顔が赤くなるからカンが良い人は
気づいているだろう…
あーとんでもない告白方法だったな…
今思い出しても恥ずかしいな…///