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「ええっと……」
私は戸惑っていた。サラが火の精霊さんならあのお城の上で会った精霊さんは?
「リサちゃん、火の精霊がいるの?」
アリスが問うてきた。
「えっと、サラがいるの」
うん、サラがいるから間違ってない。アリスは、少し考えてから話を続けた。
「サラって仲良くなったって言ってた人? 精霊の場で見た人ではなく?」
コクンと頷く。アリスはまわりをぐるっと見回すが、やはり彼女のいる場所で視線が止まることはなかった。
「リサ、まわりにいる子達、何とかしてあげなくていいの?」
サラが首を傾げて問いかけてくる。そうだ、ドレン達やルードの怪我を治さないと!
「アリスちゃん、魔法使ってもいい?」
アリスは私の思っていることをすぐに読み取り、頷いてくれた。
彼らを癒せ!
「ライト!」
指輪から二つの光が飛び出して、当たり一面に光を撒く。
すると、ドレン達がいる場所から驚きの声があがった。
「なんだ?! 怪我が……痛みが消えた!」
「いったい何が起こった?!」
皆立ち上がって、怪我を確認している。ただ、ルードは動かない。倒れたままだ……。
うそ……まさか、間に合わなかったの……?
私は、震えていた。もう少しはやく魔法を使っていればよかった? 目の前で動かないルードに、一歩一歩近づいた。
「「この人、死んでないよ?」」
聞き覚えのある声が聞こえる。
「「気絶してるだけー!」」
「怪我は治ってるから」「すぐ目が覚めるよ!」
ミニライト達! あれ、ついてきたの? それに、どうしてしゃべられるの?
「「その指輪! 僕達の加護の力が込めてあるから!」」
「外でも話せるんだよ!」「ねー!」
指輪が呼応するようにキラリと光った。ミニライト達は楽しげにくるくると飛び回っている。
そっか、よかった……。無事だったんだ。そう、わかった途端、私はペタリと座り込んだ。
「リサちゃん?! 大丈夫?」
アリスが隣にきて私の様子を確かめるためにしゃがんでくれた。
大丈夫なんだけど、ちょっと今は立てません。
「来るわよ」
天楽°
41
#異世界
百はな🍑
6,611
316
耀聖(ようせい)
1,373
サラが空を見上げながら呟いた。来る? いったい何が?
上空から、二つの影が舞い降りてきた。まさか、火の鳥さんと水の鳥さん!? ここにいたら皆押し潰されてしまうんじゃ!?
その心配は数秒後に解決した。
チューン チューン
ふぁぁぁぁぁ!! 小さい、可愛いぃぃ!!
炎のような色を纏う小鳥と、澄んだ湖のような色を纏う小鳥が巣の真ん中にちょこんと着地した。
巣とサイズ感、違いすぎませんか?! 私は頭に? を浮かべていたんだろう、アリスが教えてくれた。
「彼らはマリョククイの亜種、自然から力を食べる種なんだ。たぶん、ケルピーが巣で暴れてそれで二匹が巣から飛んで行ってしまった。そして、雨や日照りで力を放出してあの姿になったんじゃないかなぁ。まあ、巣に戻ったならまたそのうち元通りの姿に戻るだろうけどね」
と、いうことはそれぞれの街の長雨や日照りはこれで一件落着になったのかな……?
コメント
1件
おつかれさまです、寺島あおいです🤍 今回もほっこりしましたね〜。リサちゃんが「えっと……」と戸惑うところから既に可愛いし、ミニライト達が二重カギ括弧で話し始めたのには思わず笑顔になりました。あの指輪、ちゃんと加護が込められてたんですね。 そして何より、火と水の鳥が小さくなって降りてきたシーン!「チューン チューン」って……巨大な鳥のイメージとのギャップが可愛すぎます。アリスが説明してくれるのも優しくて、リサちゃんの周りにはちゃんと助けてくれる仲間がいるんだなと安心しました。 一件落着……であってほしいけど、まだまだ続きが気になりますね。ありがとうございました🌷