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※新規につき口調、キャラ崩壊注意
※行為はない予定ですがセンシティブ表現有り
※誤字脱字、文章破綻してる可能性あり
※モブ注意
一応、さのじん
💛さん視点
どんなに頑張ったって”運”がなけりゃ世間に見つけてもらえないんだと気付いたのは上京して3年経った頃だった。
大手の事務所に所属できたのだけが幸運だったのか、ダンスボーカルユニットを組んで活動しててもユニットの知名度なんてそこら辺の地下アイドルと変わらない……小さな箱での動員を増やす事も上手くいかない中でも贅沢さえしなければ食うに困らない程度に仕事は回ってくる。
(このままの生活を維持すればいい……)
自分に言い聞かせる。
今の生活も悪くないじゃないか?
昼まで眠って、適当にご飯を食べて、事務所へ行って自主練やらグループの活動をやって、帰ったら明け方までゲームをする……そんな生活。
欲を出さない。
金は人生を狂わせる。
欲しいものに出会っても我慢してきた。
でも、それは無理だったっぽい。
「君、顔も可愛いからさ多少フェラが下手くそでも我慢してあげるよ」
「……っん!!」
恍惚の表情を浮かべながらおっさんの手が俺の頭を押さえ込みモノを深く咥えさせた。
苦しくて一瞬反抗的に睨み付ける。
それすら相手には興奮材料になったのか更に押さえつけられた。
「出すよ、全部飲んでね?」
ねっとりとした声とともに口内に青臭い苦味が広がる。
目の端に涙を滲ませながらなんとか無理矢理嚥下すると満足したのか俺の頭を押さえつけたつけていた手は離された。
「はい、これ約束のお金ね」
「……」
握らされた紙幣を何の感情も無く数える。
「ありがとうございます。」
「またよろしくね」
“次は下のお口も使わせてよ”と気持ちの悪い笑みを浮かべながらおっさんは部屋を出た。
「はぁー」
一人取り残された部屋で俺は何をやってるんだと溜息を吐き出す。
ゲイ専門のマッチングアプリで所謂”売り”を始めたのは数ヶ月前の事。
きっかけなんて単純なもので。
どうしても欲しい物が出てきてしまった。
無理して切り詰めれば捻出できない額ではない。
でも、この緩い今の生活を維持するにはそれは厳しくて……。
手っ取り早く稼ぐにはどうしたらいいのか考えに考えた結果がこれだった。
“売り”をする事になったのもママ活でもし相手から変な噂を流されたら困るな、となっただけで試しにやってみて無理なら考えようぐらいの軽い気持ちからだった。
手で抜くから始めて、口で抜くになりもらえる金額も上がった。
本番さえしなければいい。
思考は狂っていってるがそれでいい。
こんな事を始めた時点で狂ってるんだから。
次の客は若いなーなんて思いながらホテルを出た。
だからだろう……俺は目の前の男の姿を確認した瞬間全身の血の気が引いていく気がした。
「……なんで?」
「いやいや、それはこっちの台詞」
待ち合わせ場所にいたのは同じグループのメンバーの佐野勇斗だった。
嫌な汗が背中を伝う。
逃げなきゃと本能が知らせているのに足は縫い付けられたように動かない。
言い訳を考えるか?
多分、納得などしてもらえないだろう。
じゃあ、素知らぬ顔でそのまま行為に移れるか……いや、無理だ。
考えられる限り脳をフル回転させるが答えは出ない。
「……と、じんと?」
「え?あぁ……」
肩を揺さぶられて意識を目の前の男に戻す。
が、再び頭を抱え込んだ。