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小学生の時に考えた黒歴史を成仏させるために投稿します。
⚠️注意⚠️
・設定や話は私が考えたものですが、主な文章はChatGPTに書かせています。
・似たような物語があるかもしれません。ご容赦ください。
・何が不都合があった場合、即刻消させていただきます。
雨が降っていた。
朝から降り続いていた雨は、放課後になっても止む気配を見せない。
校門を出た清人は、傘を少しだけ傾けた。
「……今日、降るなんて聞いてないんだけどな」
空を見上げる。
灰色の雲が、街全体を覆っている。
数日前まで、あれほど騒がしかった街も、今日は妙に静かだった。
怪獣が現れたあの日から、街のあちこちにはまだ避難誘導の看板が残っている。
壊れた建物の修復も始まったばかりだ。
清人はそれらを横目に見ながら、いつもの帰り道を歩いていた。
そして。
ふと、足を止める。
「……?」
少し先にある、ごみ集積所。
その脇に――何かがいる。
最初は、捨てられた布か何かだと思った。
けれど。
雨に濡れた桃色の髪が、風に揺れた。
「……人?」
清人は傘を持ったまま、そちらへ近づいていく。
近づくにつれて、それが少女だと分かった。
地面に座り込むようにして、壁にもたれかかっている。
桃色の髪。
白とピンクを基調にした服。
見覚えがあった。
「……まさか」
清人の心臓が跳ねる。
数日前。
怪獣と戦っていた少女。
テレビやニュースで何度も見た。
魔法少女。
「……あのときの子?」
少女は動かない。
清人はしゃがみ込み、顔を覗き込んだ。
「大丈夫?」
「…………」
返事はない。
呼吸はしている。
けれど、明らかに意識がない。
「おい……!」
清人は慌てて周囲を見渡した。
誰もいない。
雨音だけが響いている。
「……どうして、こんなところに」
こんなところに少女が一人で倒れていること自体がおかしい。
しかも、魔法少女だ。
なら、会社の人間がいるはずじゃないのか。
救急車を呼ぶべきか。
警察?
それとも――魔法少女の派遣会社に連絡するべきなのか。
考えれば考えるほど、分からなくなる。
「……とりあえず」
清人は少女の肩に手を伸ばした。
「ここに置いていくわけにはいかないよな」
少女の身体を支える。
思っていたより軽かった。
「……軽すぎないか?」
思わず呟く。
少女は何も答えない。
清人は自分の傘を少女の方へ傾けた。
そのせいで、自分の肩が雨に濡れていく。
「……風邪ひくぞ」
当然、返事はない。
清人は少し迷ってから、少女を背負った。
「よいしょ……」
軽い。
あまりにも軽い。
それが妙に気になった。
けれど、今はそんなことを考えている場合ではない。
「……家、近いし」
幸い、両親はまだ帰っていない時間だ。
事情はあとで考えればいい。
清人は少女を背負ったまま、自宅へ向かって歩き始めた。
⸻
家に着くと、清人は少女を自分の部屋へ運んだ。
濡れた服のままではまずい。
タオルを持ってきて、髪を拭く。
「……すごい髪だな」
桃色の髪。
改めて見ると、テレビで見たときよりずっと普通の少女に見える。
戦っている姿からは想像できない。
ただ眠っているだけの――普通の女の子。
清人はベッドの横に椅子を置き、そこに座った。
「……魔法少女、か」
数日前の光景が蘇る。
巨大な怪獣。
その前に立つ、小さな少女。
巨大なハンマーを振り回していた姿。
そして今。
目の前で眠っている姿。
「……本当に同じ人なのか?」
そう呟いた瞬間。
「……ん」
少女の指が、ぴくりと動いた。
「!」
清人が立ち上がる。
少女の瞼がゆっくりと開いた。
「……ここ……」
ぼんやりとした声。
少女は天井を見つめ、それから清人へ視線を向ける。
「……誰?」
「俺は柊清人。君は――」
そこで清人は言葉を止めた。
少女の名前を知っている。
ニュースで何度も聞いた名前。
けれど、本人に聞いたことはない。
「……君、自分の名前は分かる?」
少女は少しだけ首を傾げた。
そして。
「……いちご」
「……いちご?」
「うん」
迷いのない返事だった。
「私……いちご」
少女は、自分の名前だけは知っていた。
けれど。
「……それ以外は?」
「……?」
いちごは不思議そうに清人を見る。
「それ以外って?」
「……いや」
清人は言葉を飲み込んだ。
いちごは、自分がなぜここにいるのかも。
なぜ魔法少女なのかも。
どうして一人で倒れていたのかも。
何も知らないようだった。
ただ一つ。
自分の名前だけを、大切そうに口にする。
「……いちご」
その声を聞きながら、清人は思った。
この子には、何かがおかしい。
数日前に見た魔法少女。
雨の中で倒れていた少女。
そして――自分の名前以外、何も覚えていない少女。
全部が一本の線で繋がっているような気がした。
「……ねえ、清人」
「ん?」
「ここ……いてもいい?」
いちごは、少し不安そうに尋ねた。
清人は一瞬だけ黙った。
そして。
「……いいよ」
そう答えた。
「少なくとも、雨が止むまではな」
いちごは小さく笑った。
「……ありがとう」
その笑顔を見て。
清人はまだ知らなかった。
この日、自分が拾った少女が。
やがて自分の人生だけでなく――
この世界の「魔法少女」という存在そのものを揺るがすことになるなんて。