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 そしたら、自分の愛する人には、ふと、ねぇ、あの幻の透き通った時代でも、あなたはアマチュアの準哲学者だって言ってたわね。心の中を覗いたらそれが見つけられた時代は何処かにあったんだ。多分何処かのなかで言葉を温めてとどめておいたんだね。それを早く冷やさないと天国のありかに推論をたてる者がいずれ出てきてしまうだろう。何もないようであるような世界が天国だということに。過去の人は博識な自分達の幻の時代を懐かしく思い、戦争が知的好奇心の表れだと言う歪んだ発想を世論だとしてみていたらしい。当時の戦争は必要なくてもいずれ起こるべくして起こるし、あるべきなのだろうと当事者達は思っているのかな。その時代の気概が私たちにもあるのかな? そう想っていた私たちの不思議な幻の時代は明日にも付き合いきれないと言い出しそうな気配だ。

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