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「もう一手、まだ余っているがね」
「…その一手、貰っていいか?」
声を上げたのはラムレザルであった。
「名前を聞いても?」
「ラムレザルだ。好きに呼べ」
「よろしくラム」
ブンドゥスは帽子を取り礼儀正しく挨拶をしたが次に見たのは人器を解放するラムレザルの姿であった。
「核を壊すだけの仕事。これほど簡単なものはないだろうな」
「俺の手数に勝てるとでも?」
「勝てるじゃなくて勝つんだよ」
「…話には聞いていたがお前さんかなり良い女だな」
「なんだ?その歳でまだ良い女に会ったことないのか?まだまだ青いねぇ」
この間にもラムレザルを除く掃除屋が攻撃をしていたがブンドゥスはそれを難なく防いでいた。
「エンジンには指が伸びる義手、リヨウには防御に極振りした義手、ブロには切れ味のある義手、ディアには得体の知れない義手…ワタシには?」
「ラムには全ての手を使っても勝てる見込みがないんだよ」
「そりゃ嬉しいな」
ラムレザルはブンドゥスの攻撃を受け流しながら勝つための手段を考え始めた。
「(初対面なのに即座にそれぞれに合った手を繰り出してきた…新人と言うよりも熟練の手練、と言ったところか。デルタの砲撃もチャージ時間が必要…打開策が無いわけではないが今は難しいといった感じだな)」
「(やはり他の何をおいてもラムが欲しい…)」
2人を食い入るように見つめるゾディルは自身の気持ちを再度確認をした。
「(俺が欲しいものを全て持っているラム…滅多にいない複数の人器所有者と言うのもあるが、それを差し引いても彼女の強さは規格外だ…)」
ブンドゥスと戦っているメンツを見ているとクトーニがやって来て負けた2人を回収したと告げた。
「さて、そろそろここを出るとしよう」
同時刻ルドはブンドゥスの強さに圧倒されていた。手数も然ることながらやはり年季が違うということもあるだろう。
「(このままじゃみんなが…どうする?考えろ考えろ考えろ考えろ…!!)」
「うーん。分散はやっぱり気が散るな。ひとつに絞ろう」
ラムレザルの声に顔を上げるとラムレザルは使っていた武器をしまい代わりにもう1つの人器を発動させた。
「器用だなラムレザル嬢」
「(リコイルの使用上限ギリギリまで全身の血流を早めた上でこの勝負にケリを着ける)…その言葉は素直に受けとってやるよ」
「2つに分けて力を使うのは誰でも出来る可能性があるがそれを意識してやる、というのは難しいと聞いているが…」
「そりゃそうだ。右で丸書いて左で三角を書くようなもんだからな。」
ラムレザルの言葉でルドは気が付いた。
「(オレも力を分散させていた…?)」
ルドは人器《3R》の力を分散させて今まで使っていた。それをたった一つのゴミに込めれば何が起こるかなんて知る由もない。
「(かぁちゃんが出来るならオレだってできる…!もっと、強くなれる!!)」
ルドは持っていたネイルガンに全ての力を込めた。
込めると同時に手のひらサイズだったネイルガンがルドの身長を超えるサイズまで巨大化した。
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こすい。@暇人
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