テラーノベル
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卒業された方が出てきます。
「黛、灰…?」
どこかで聞いたことのある名前。
それがどこだか思い出そうとすると、頭が痛んだ。
「ぅ”っ?」
「雲雀?」
イブさんが心配そうにこちらを見る。
「イブラヒム、ゲームの強制力をおとすやつもってきて。」
「え?雲雀もかかってる感じ?」
「多分ね。」
ゲーム?強制力?
何を言っているのかよくわからない。
だってここは現実で…。
「雲雀、これ飲んで。」
イブさんが持ってきた薬を飲み干す。
急に頭がさえたようだった。
ゲーム。
ここは、俺が主人公とされているゲームの世界だ。
そして、目の前にいる彼は。
「薬が効いてきたみたいだね。」
「黛、先輩。」
俺らがデビューしてすぐに卒業した先輩。
あんときの甲子園アツかったな。
「俺と君の交流はほとんどなかったけど、誰だかはわかるみたいだね。」
「まゆゆ、」
「あぁ、ごめん。ここのことを説明しなきゃだったね。」
「ここのこと?」
「もうわかっているように、ここはゲームの世界だ。作者が望んだ行動をとるようにされている。まぁ、それが強制力だね。最初のころはなかったようだけど、急に力が働くことがあるんだ。俺は大丈夫だったけど、イブラヒムはかかったからね。そして君も強制力によっておそらく、思考や価値観が変えられたんじゃないかな?」
「???」
「まゆゆ、雲雀がキャパオーバーしてる。」
思考や価値観??
そういえば最近あの声が聞こえてこなかった。
最後に聞いた言葉はぼやけていて聞こえなかったけど、今考えたら「常識を改変します」とかだったのか?
「ともかく、ここからの脱出方法はゲームのクリア以外ない。」
「なんかラノベ…。」
「メタい。」
「何かゲームのクリアに関して言われなかった?」
ゲームのクリアに関してか。
そんな重要なこと言ってたかな?
パートナーを探して脱出しましょう?とか言ってたな。
あと、すべての人を攻略してほしい的なこととか。
それを黛さんに伝えると苦い顔をした。
「攻略がどこからなのかがわからないと難しいね。」
「あ、あと好感度がどうちゃこうちゃみたいなのも言ってました。」
「好感度、ね。」
乙女ゲームのようだが、言われたんだからしょうがない。
「それは君自身は確認できるの?」
「え?ちょっと待ってください。」
好感度の確認なんてしたことなかった。
どうやって確認するんだ?えーっと
好感度を見たい!
心の中で念じていると、目の前に浮かび上がってきた。
好感度
1位 風楽奏斗 52%
2位 四季凪アキラ 43%
3位 美園聡 34%
4位 三枝明那 13%
同率5位 葛葉、不破湊 10%
7位 ローレン・イロアス 7%
?位 イブラヒム ??%
「イブさんだけ『?』です。」
「ほかにはだれがいる?」
名前が書かれた人を伝えていくと、2人はまた渋い顔をした。
「これってたぶん強制力が働く前までな気がする。」
「なるほどね、めんどくさそう。」
いま一番高いのは奏斗か。
「どう攻略するのが正解なんだろうね。」
ようやく復活できましたよ…。
黛灰 3年
裏キャラ。
ホワイトハッカーにゲームの強制力は働かない。
君の正体を知っている人に好感度は出てこないよ。
もっと大変になっていくから頑張ってね。
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