テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,266
卒業された方が出てきます。
「黛、灰…?」
どこかで聞いたことのある名前。
それがどこだか思い出そうとすると、頭が痛んだ。
「ぅ”っ?」
「雲雀?」
イブさんが心配そうにこちらを見る。
「イブラヒム、ゲームの強制力をおとすやつもってきて。」
「え?雲雀もかかってる感じ?」
「多分ね。」
ゲーム?強制力?
何を言っているのかよくわからない。
だってここは現実で…。
「雲雀、これ飲んで。」
イブさんが持ってきた薬を飲み干す。
急に頭がさえたようだった。
ゲーム。
ここは、俺が主人公とされているゲームの世界だ。
そして、目の前にいる彼は。
「薬が効いてきたみたいだね。」
「黛、先輩。」
俺らがデビューしてすぐに卒業した先輩。
あんときの甲子園アツかったな。
「俺と君の交流はほとんどなかったけど、誰だかはわかるみたいだね。」
「まゆゆ、」
「あぁ、ごめん。ここのことを説明しなきゃだったね。」
「ここのこと?」
「もうわかっているように、ここはゲームの世界だ。作者が望んだ行動をとるようにされている。まぁ、それが強制力だね。最初のころはなかったようだけど、急に力が働くことがあるんだ。俺は大丈夫だったけど、イブラヒムはかかったからね。そして君も強制力によっておそらく、思考や価値観が変えられたんじゃないかな?」
「???」
「まゆゆ、雲雀がキャパオーバーしてる。」
思考や価値観??
そういえば最近あの声が聞こえてこなかった。
最後に聞いた言葉はぼやけていて聞こえなかったけど、今考えたら「常識を改変します」とかだったのか?
「ともかく、ここからの脱出方法はゲームのクリア以外ない。」
「なんかラノベ…。」
「メタい。」
「何かゲームのクリアに関して言われなかった?」
ゲームのクリアに関してか。
そんな重要なこと言ってたかな?
パートナーを探して脱出しましょう?とか言ってたな。
あと、すべての人を攻略してほしい的なこととか。
それを黛さんに伝えると苦い顔をした。
「攻略がどこからなのかがわからないと難しいね。」
「あ、あと好感度がどうちゃこうちゃみたいなのも言ってました。」
「好感度、ね。」
乙女ゲームのようだが、言われたんだからしょうがない。
「それは君自身は確認できるの?」
「え?ちょっと待ってください。」
好感度の確認なんてしたことなかった。
どうやって確認するんだ?えーっと
好感度を見たい!
心の中で念じていると、目の前に浮かび上がってきた。
好感度
1位 風楽奏斗 52%
2位 四季凪アキラ 43%
3位 美園聡 34%
4位 三枝明那 13%
同率5位 葛葉、不破湊 10%
7位 ローレン・イロアス 7%
?位 イブラヒム ??%
「イブさんだけ『?』です。」
「ほかにはだれがいる?」
名前が書かれた人を伝えていくと、2人はまた渋い顔をした。
「これってたぶん強制力が働く前までな気がする。」
「なるほどね、めんどくさそう。」
いま一番高いのは奏斗か。
「どう攻略するのが正解なんだろうね。」
ようやく復活できましたよ…。
黛灰 3年
裏キャラ。
ホワイトハッカーにゲームの強制力は働かない。
君の正体を知っている人に好感度は出てこないよ。
もっと大変になっていくから頑張ってね。
コメント
1件