当作品は
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rbに好意を寄せるモブの出演あり。
直接的な描写は無いですが行為の匂わせはあります。
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「ね、ココにいっぱいキスマつけて。」
襟元を控えめに引っ張り、上目遣いで甘えてきた彼に今度は何を企んでいるんだと目を細める。噛み跡とかも、と続けられたその口を自分の唇で塞いで腰を抱けばんぅ、と蕩けた嬌声が漏れ、目をきゅっと瞑るのが愛おしい。
何度か触れるだけのキスをして、物足りなくなり唇をぺろりと舐めれば恐る恐るといったふうに薄く口に隙間が生まれる。すかさずその隙間から舌を侵入させ、生暖かい咥内をくちゅくちゅと鳴る程に蹂躙すれば次第に彼の顔がとろんと蕩けてくる。目を潤ませ、頬は紅潮しはふ、と浅い呼吸を繰り返すだけ。
最後に彼のお望み通り、首元を力強く吸って紅い花を咲かせた。
「どうしたの、急に。いつもつけたら怒るのに」
「んー?や、別に。気分だっただけ」
「…ふーん」
自分の首についた紅いそれを愛おしそうに摩り微笑む彼は、普段ならば人に見せられないだろ、と見えるところに印や歯型を付けることを極端に嫌がる。付けること自体は嫌ではないようだが、なんせあの小柳ロウだ。基本ツンな小柳が見えるところにキスマークなんて付けていると目撃されたときにはそりゃあもう主にインターネットが荒れるだろう。
そんな彼が見えるところにいっぱい付けて欲しい、だなんて。何も無いわけが無い。わかりきったことを隠そうとする彼のために追求はしないであげようか。
「ンなことより早く、おれもう待てない」
「もう…せっかちなワンちゃんですね〜」
「犬じゃねえって」
細かいことはいいか、とこのチャンスを逃さないよう隙間が無くなるくらい付けてあげようと二人してベッドに沈んだ。
✦︎✧︎✧✦
次に小柳が目を覚ますと時刻は19時。明るい時間からおっぱじめてしまったとはいえまた曖昧な時間に起きてしまったな、と隣の温もりを探す。が、あるのは枕と空気だけで探し求めていた温もりは既にいない。起きていたのか、とベッドを抜け出して自分が着ている少し大きめの服に気がついて口角が上がった。おそらく彼が後処理をしてくれたあと、彼の服を着せてくれたのだろう。きっと行為を始めるまでに来ていた服は今頃洗濯機の中だ。
ふらふらと痛む腰を抑えながら覚束無い足で彼の所在を探す。その姿は案外早く見つかり、寝室を出て廊下をぬけた先にあるリビングのソファに彼は座ってスマホを見ていた。
かちゃりと音を立てた扉に気がついたのか小柳の方に目を向けた星導がスマホを下に向けて置きこちらに歩いてくる。些細なことかもしれないがスマホよりも自分を優先してくれるその姿勢にまた胸がきゅんとなった。
「おはようございます。ごめん、そろそろウーバー頼もうかと思ってメニュー見てた。身体辛くない?」
「ん、ちょっと痛てぇけど…まあ平気。俺もウーバー頼む」
「もちろん。何にしようか」
小柳の手を引いてソファに戻りスマホを小柳に見やすいように傾け共に画面を覗いて美味しそうなメニューを眺める。各々メニューを決め、届くまでイチャイチャでもしようかと思っていたが提出期限ギリギリの書類を思い出し渋々そちらに取り掛かることにした。
✦︎✧︎✧✦
ピンポーン。
インターホンが鳴り、反射的にピクリと耳をそちらに傾ける。インターホンを確認した星導が立ち上がり対応しようと玄関へ足を進め始める前に俺が行く、と小柳が立ち上がった。ぱちくりと目を数回瞬きし、お願いしますと困惑気味に言った星導は不思議そうにしている。よし、と心の中でガッツポーズをして玄関傍にある鏡をちらりと見て自分の姿を確認する。少し大きめの服の襟元から見える赤い印に痛々しい程の噛み跡。そして彼の上一枚しか着ていないがゆえに脚が丸見え。完全に計画通り、完璧だ。口角が緩まないように気をつけながら玄関の扉を開けた先には見覚えのある配達員が立っていた。
「…あ、ウーバーイーツです。」
「ご苦労様です。」
「……」
「…なにか?」
小柳の姿を見て呆然と突っ立ったままの配達員に首を傾げると慌てて荷物を差し出した。受け取ったあとも何か言いたげにしている男は吃る。聞き取れるか聞き取れないかくらいの大きさで呟いた。
「あの…星導さん…じゃないんすね」
「あー…まあ、たまにはと思って」
「そう…なんすか…」
わかりやすく落胆した男はやはり確実に星導に惚れている。過去にたまたま玄関を覗いた際にこの男の存在を知り、親しげに話すところを目撃したのだ。
男が目線を下げた先には赤い印と噛み跡が何個もあって目を見開き勢いよく小柳の顔を見た。なにか、と首を傾げ勝ち誇ったように微笑めば、後ろからドタドタと慌ただしい足音が聞こえる。やっと気づいたか。
「ちょっ…とまって小柳くん!服!!」
「あ、」
「すみません、お疲れ様です。あ、もう受け取りました?」
小柳を隠すように配達員と小柳の間に入り、会話を交える。小柳が持っている荷物に気がついた星導は荷物を小柳から受け取って配達員にありがとうございました、と微笑んだ。その様子にむ、と気分の悪くした小柳が後ろから抱き着く。え、と小さく星導が零した。配達員はというと何が起きているのか理解しきれていないのか未だ困惑したままのようだ。
「なあ、早く食お。俺運動して疲れちゃった」
「運動…?」
運動なんてしたっけ、と疑問符を浮かべた星導は数秒考えて意味に気づいたのかハッと小柳の顔を見た。にまりと笑った小柳は星導の耳元に近づいて、配達員にも聞こえるかもしれないくらいの声で甘く囁く。
「これ食べたらもう一回しよ♡」
「ッ…ばか!」
頬を膨らませ焦る星導が配達員にもう大丈夫ですか?と問う。放心状態から戻ってきた配達員はあ、ああ…大丈夫ですと帰っていった。
「すみません、またお願いします〜」
最後に後ろから声をかけて扉と鍵を閉める。果たしてこの声はあの配達員に聞こえていたのだろうか。
くるりと振り向いてねえ、と一段と低い声を出した星導は少し怒っているようだ。
「なにしてんの、マジで。」
「…だって、アイツお前のこと狙ってた」
「そんなことないでしょ」
「そんなことあるんだよ。俺と同じ目してた。だから、牽制しとこうと思って…」
「牽制?」
「…コイツは俺の…って。」
「…だから見えるところにキスマ付けさせたんだ?」
こくり、俯きながらと小さく頷いた小柳にはぁ、と星導が息を零す。
今日小柳が見えるところに跡をつけて欲しいと言ったのも、自分が来客に対応すると行動したのも全て嫉妬が故のもの。「お前の好きな男にはこんなになるまで愛している男がいるんだぞ」と知らしめたかったらしい。
「嫉妬してくれたのは嬉しいよ、あとごめんね。でも、でもさぁ…」
言いながら小柳の姿を舐め回すように眺める。小柳は気づいていないのかもしれないが、情事後の、時間が経っているとはいえ寝起きのままの顔は薄らと火照っていてかなり危うい。引きこもり体質が故の白い太ももはかなり誘惑的だし、耳にかけたサラサラな髪は寝癖と情事のおかげで少し乱れている。
こんな、こんな扇情的な姿を他の男に見られたのだと思うとこちらが嫉妬で狂いそうだった。
「心臓に悪すぎるから次からは行動するんじゃなくて俺に言って…」
「ん、悪い」
「ううん、俺もごめん。」
「んは、いいよ別に。お前が悪いわけじゃないし。な、さっさと食ってもっかいヤろ。休みのうちに充電しとかなきゃ」
「も〜可愛いこと言わないでよ、今すぐ襲いますよ」
「それはダメ。普通に腹減った」
しっかり断る小柳にけち…と頬を膨らませる。行為中の雌を求める獣の雄のような彼と想像もつかないくらいに別人なその姿に笑いを零して受け取った食材の入った袋を漁り始めた。
終
前作にたくさんの反応ありがとうございます。
時間かかる場合がございますが一応コメントからリクエスト受け付けております。
現在はrbruのみ。全年齢対象でお願い致します。
詳しく詳細いただけるとより早く仕上げられるかもです。
励みとなりますので感想や反応等もお待ちしております!
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