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『 その日、俺は天使を見た 』

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『 その日、俺は天使を見た 』

12 - # 12 . いつかの天使 。

♥

541

2024年07月30日

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stxxx . nmmn . 天使もの注意



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俺は、何一つ不自由ない暮らしをしてて

勉強も運動も人望だってあるし

高校では二年生で生徒会長になった


普通に笑えてるし、相談事もできる親友がいる


なのに、なのに…何かが、どこか物足りなくて

昔から、真っ白なものに目がいってしまう


その度に、真っ白な天使のような翼が目に浮かぶ


でもきっと漫画やアニメの見すぎだ




ある日、普通に友達と下校してて

いつもの分かれ道で『 また明日 』って言った


その後の道は一人だけど

別にいつもの事だから何とも思わない


けど今日は七夕で夏真っ只中


死ぬほど暑い。


そして少しだけ人通りの少ない道に行った


ここも通学路だし、別に怪しい人が出る

って情報も聞いたことがないし

何しろ日陰だから普通に涼しい


だから段差があるところで少し座って

制服をパタパタさせながら休んでいた


その時だった。


目の前に真っ白な羽が落ちてきた


あまりにも綺麗だったから

宙で掴んで、少し眺めていた


そうすると、[ バサッ ]って

音がしたと思って前を向いたら

真っ白な翼を持った天使らしき人が

こっちを向いて微笑んだ


中性的な顔立ちをしてたけど

何となく男な気がしたから

『 あぁ、女であってほしかった 』なんて

ふざけなことを思いながら見つめた



×「 こんにちは 」

「 君の心は真っ白で、まるで天使みたいだ 」



その声すら中性的で、俺のタイプじゃないのに

声を聞いた瞬間、俺の中で何かが動いた


体の熱も、ものすごく上がって

夏の気温もあって、さっきよりも暑くなった


でもこれは恋心じゃない


なら、なんだ?


青い髪、長いまつ毛、

どこか寂しそうな綺麗な目


一言で言うなら、美しい。


そして、既視感。



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僕らは下に行って、三人で手分けして探した


生まれ変わる場所は選べないから

本当にランダム


けど日本であることは変わらない


でも一週間経っても見つからなくて

少し落ち込み始めた頃だった


翼を隠して、人間として歩いてたら

曲がり角で見たことあるような

桃色の髪をした高校生くらいの男の子がいた


僕はその子を追いかけた


もちろん、黄くんと赤くんにも連絡して

今すぐこっちに来てもらうようにした


そして、ようやく見つけたんだ


だから僕は隠していた翼を出して

桃くんが見たことある ” いつもの僕 ” になった


そして、わざと羽一枚を

桃くんの目の前に落として立ち止まらせた


そしてそこに僕は舞い降りる


まるで、本物の天使のように。



やぁ、桃くん


人間からしたら沢山の時間

待たせてしまったね


けど今の君は幸せそうだ


それだけで僕は救われる



本当に愛してるよ



その子は、当たり前だけど

舞い降りた僕をずっと見つめてくる


だから僕は口を開いた



青「 こんにちは 」

「 君の心は真っ白で、まるで天使みたいだ 」



僕の声を聞いた桃くんの目の色は

明らかに変わっていて、桃くんの何かが動いた


僕のことを思い出したわけじゃないと思うけど

その心は、思い出そうとしてる


僕は、今にも泣きそうだった


春を彷彿とさせる、桃色の癖が入った髪の毛

地球のような、僕と少し違う群青色の目

僕より高い、天に届きそうな背


その全てが、本当に安心する



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桃「 …なぁ、名前、教えてくれよ 」



こんな綺麗なやつ、忘れたくない



青「 …僕の名前は、青だよ笑 」

「 天使の青 」


桃「 青、ね。覚えとくわ 」

「 …あ、俺の名前は… 」


青「 桃くん、でしょ? 」

「 僕は天使だから、何でも知ってるよ笑 」



この少しおちゃらけてる笑い方


笑ってる時の口角の上がり方や、

眉の曲げ方も知ってる


でも覚えない。何も。



桃「 …なぁ、俺ら、ってさ… 」

「 会ったことあんの、? 」


青「 …うん。あるよ 」

「 でも無理に思い出さなくても、いつか…思い出す時が来ると思う 」


桃「 いつか、ね 」



『 いつか 』が気になったけど

でも、本当にいつか思い出せそうだった


見たことあっても、思い出せない


けど、今はこのままでいい


そう思って瞬間、君の後ろに流れ星が通った


今日は七夕で天の川が見れるんだって


そしてその通った星に願ったことは

『 君と、幸せになる 』こと



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俺はその日

真っ白くて、この世の闇を

知らないような白い翼が背中にある

水色髪の天使を見た



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僕はその日

桃色の髪をなびかせて、

僕の闇を取り払ってくれるような目を持った

僕にとっての天使を見た



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これで、

『 その日、俺は天使を見た 』

完結となります!!!


実は下書き段階の期間が

バカほど長かったんですが

無事に投稿出来て良かったです


何回も何回も書き直して、考えて

自分の好きも詰め込んだ作品なので

めちゃ見て感想をもらえると嬉しいですね


あ需要があるなら、さらなる続きを書きます


では、おつで〜す‼️‼️



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この作品はいかがでしたか?

541

コメント

1

ユーザー

どちらの視点で見ても相手が天使に見えるっていいですね、めちゃくちゃ感動しました😭✨️ よければ続き見たいです!

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