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×××初恋人時間
翌日。
朝。
宿の前。
×××は、少しそわそわしていた。
(……デート……だよね……?)
キルアが言った。
「……今日はさ」
「2人で回ろーぜ」
「……デートな」
真っ赤な顔で。
なので、確定。
「……似合ってる」
キルアが言う。
「……え?」
「その服」
×××は、一瞬固まる。
「……ありがと……」
耳まで赤い。
ゴンが遠くで叫ぶ。
「キルア〜!顔ゆるすぎ〜!」
「黙れ!!」
出発。
町を歩く。
屋台。
雑貨。
お菓子。
「これ、うまそう」
「……半分こする?」
「する」
自然。
手も、つなぐ。
まだ少しぎこちない。
でも、離さない。
雑貨屋。
鏡の前。
×××が髪留めを見る。
「……どれがいいと思う?」
キルア、即答。
「全部」
「真面目に」
「……これ」
星形。
×××は、つけてみる。
「……どう?」
キルア、固まる。
「……かわい……」
声、小さすぎ。
「……聞こえない」
「……かわいい!!」
大声。
店員ニヤニヤ。
昼。
丘の上。
湖が見える。
2人で座る。
風が心地いい。
「……楽しいね」
×××が言う。
「……うん」
キルアは、横顔を見る。
(……好き……)
胸がいっぱい。
沈黙。
でも、気まずくない。
キルアが、意を決する。
「……なあ……」
「……×××……」
近づく。
距離、10cm。
×××、固まる。
(……え……)
(……これ……)
(……キス……?)
ドキドキ。
5cm。
3cm。
その時――
「おーーーい!!」
「キルアーー!!」
ゴンの声。
「うわぁぁぁ!!」
即離れる。
2人同時に真っ赤。
ゴン、走ってくる。
「なにしてたの〜?」
「……な、なんでもねーよ!!」
×××、俯く。
心臓うるさい。
夕方。
帰り道。
少し静かな道。
キルアが、急に止まる。
「……さっきのさ……」
「……続き……」
×××、きょとん。
「……続き?」
「……その……」
「……キス……」
耳、爆赤。
×××も赤くなる。
「……う……うん……」
キルア、深呼吸。
「……いい?」
「……うん……」
ゆっくり近づく。
今度は邪魔なし。
そっと――
ちゅ。
軽く、額に。
「……っ!?」
×××、びっくり。
「……額?」
「……い、いきなりは無理!!」
「心臓止まる!!」
逃げ。
×××、笑う。
「……でも……」
そっと。
キルアの頬に、ちゅ。
「……ありがと……」
キルア、完全フリーズ。
「…………」
「……×××……」
「……俺……死ぬ……」
「死なないで」
2回目。
夜。
宿。
ゴンたちに囲まれる。
「どうだった!?」
「キスした!?」
「したの!?」
「してねぇ!!」
「……額だけ……」
全員:えぇぇぇぇ!?
×××、顔真っ赤。
平和すぎる夜だった。
to be continued…