この後、私達はGSSの戦術班と戦う事を思い出した。二人の口論は見てて楽しいが、何処で突っ込んだらいいか分からずじまいだ。
_____予想通り、蘭堂の家から爆発音が聞こえた。
私達は爆発音のした辺りに駆けつけ、GSSの戦術班が銃を向けてきた。太宰と私はただの子供を演じようとしたが、中也は其れを台無しにする。
太宰「昔からあんな感じなの?如何にかならない?」
太宰は軽い溜め息をついた。
「中也の暴走が始まったら、誰にも止められないよ。」
太宰「へぇ~…何だか犬みたいだねw」
太宰は馬鹿にする様に笑いかけた。
GSS「チンタラ喋ってるんじゃねぇ!」
GSSが太宰と私に銃を向ける。私にとって、羊で慣れていた事だから何も思わない。冷静に異能力で相手の頭の中を読んだ。
「ねえねえ太宰。此奴怖がってるよ。」
太宰「そんなの気がついてるってば、でもちょっと待ってれば大丈夫。…ほらね。」
其の時、中也が蹴り飛ばした銃弾が見事、殆どのGSSに命中した。
瀕死になったGSSの長と見られる者に、太宰が銃で何回も撃つ。中也が止める。
「早く行くよ。」
二人の手を引っ張り、蘭堂の家へ向かった。
_____この家、サウナみたい…
暑さの余りコートを脱ぐ。二人は真剣に話を聞いているみたい。私は全く話を聞いていない。もう、全て分かっている事だから。
太宰は犯人が分かった様子だが、中也は全く分かっていない様子だった。
「だって中也馬鹿だもんね〜」
私は馬鹿にするような言い方で中也を貶す。
「手前は分かったのかよ!」
「うん。簡単だった。ねー太宰ー 」
今気づいた。私太宰に会ってから調子に乗り過ぎではないか。もっとしっかりしなくては。
電子遊戯場にて_____
中也「割と自信あったのに!」
「また中也の負けじゃん。よっわー」
中也「手前やってみろよ!!」
「やらなーい」と無気力な返事をする。
太宰「どちらが先に犯人を捕まえられるか勝負しよう。僕が勝てば君は 一生僕の犬だ。」
「何か面白い事になってきた。」
中也「受けてやるよその勝負。」
私はこの二人の会話を拝み、前の世界、近くに住んでた子供達の様子を思い出した。
其の時、ドアから入ってきた連中に思わず鳥肌が波のように立ってしまった。
「羊…」
中也と私は咄嗟の判断、頭を隠した。
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