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ん……」 少女の名前は『白井(しらい) 雪那(せつな)』という。 彼女はベッドから体を起こした後、部屋を見渡した後、鏡の前に立った。 「私…だ…」 鏡に映るのは、間違いなく彼女自身だった。 髪も肌も同じ色で、身長や体型まで完全に一緒なのだ。 ただ一つ違っているのだとしたら、その瞳の色だけである。 まるで海のような深い青色の瞳…。 少女は突然の出来事に混乱しつつも、とりあえず朝食を取ることにしたようだ。食堂へ移動した彼女の前には皿が置かれており、そこには美味しそうな料理があった。 湯気を立てているスープと目玉焼き、レタスやトマトの入ったサラダなどがあり、とても質素ではあるが美味そうに見える。 だが、少女は椅子に座るなり大きな溜息を吐いた。 どうやら悩んでいる様子であり、なかなか食事を始めようとしないのだ。しかししばらくするとようやく決心がついたようで、ゆっくりと食べ始めた。 「……なんで」 そう呟いた後、雪那はまた考え込んだ。 「どうしてこんな変な夢を見ているんだろう?」 彼女が見ている夢とは、自分が知らない部屋で目覚めることから始まるものだ。しかも何故かこの部屋には見覚えがないものばかりが存在していた。 例えば目の前にあるスープとか、パンなどの食材…。それに部屋に置いてある家具なども全て見覚えのないものだった。それなのに自分はそれらのことを知っているような気がするのだ。 「この違和感って…もしかして……アレのせい…?」 雪那はテーブルに置かれた一枚の手紙を手に取った。 その内容を読んだ瞬間、彼女はハッと息を呑んだ。 「これ…まさか…!」 手紙にはこう書かれていた。 『 【悲報】俺氏、ついに女になる - 2⁄5 - ンは困惑していた。何故こんなことになったのか全く理解できないからだ。確かに俺は元男であり、現在進行形で生きているので性別が変わるわけがないのである!なのに俺の体は女のものになっていたのだ! それもただの女ではない! 見た目は完全に美少女そのものだったのだ!』 そう…彼が今置かれている状況はとても奇妙なものであった。彼は元々男性だったのである。それなのに今は女性の体となっているのだ。しかも普通の女性ではない。 身長180cm超えの大柄で全身筋肉ムキムキマッチョマンだったはずなのにだ。おまけになぜか口調まで変わっており、一人称は“私”となり口調も男性の時のものとは違っていた