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続き待ってます!
世界一幸せな別れ
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別れの季節は春だけじゃない。
冬もなんだ。
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mg「亮平、大丈夫?寒くない?」
ab「うん、大丈夫…」
雪の積もった冬の日だった
相手も前がよく見えなかったのだろう。
車が俺らに衝突した
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side 目黒
fk「めめっ、!!」
mg「ふっかさ…」
fk「大丈夫、?っ」
mg「俺は…、でも亮平が、」
俺の隣で眠っている恋人。
次々にメンバーが来てくれたけど、
亮平は起きなかった
mk「阿部ちゃん…大丈夫なんかな、」
mg「亮平の起きた様子次第だよ、」
ab「ん…んん、?」
mg「りょうへっ…」
起きたけど、
亮平の瞳に映ってたのは
隣にいる俺なんかじゃなくて
斜めに座ってる
ふっかさんだった。
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side 深澤
すぐに阿部ちゃんは
検査を行った。
医者「…では、ここにいる方達のフルネームを言ってください。」
ab「深澤辰哉、佐久間大介、渡辺翔太、宮舘涼太、岩本照、向井康二、ラウール…」
全員を指差しながら言っていった。なのに…
ab「…ごめんなさい、この人…分からないです。」
mg「っ…」
めめのことだけ、忘れていた。
医者「…一部の記憶が消えていますね、」
ab「そう…ですか。」
mg「…はじめまして、」
ab「ペコリ」
mg「目黒蓮って言います。阿部ちゃんと同じSnowManのメンバーです、ニコッ」
めめは自己紹介をした。_最愛の人に。
いつもの笑顔で。…阿部ちゃんによく見せた笑顔で。
「はじめまして」って言ったんだ。
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そこからは順調だった
…めめのことを除いて。
fk「めめ、ごめんね。」
mg「なんでふっかさんが謝るの、笑」
mg「こちらこそごめんね。…大変にさせちゃって。」
あの後、世間にSnowManは活動休止することを伝えた。
絶対に戻ってくることを誓って。
mg「…俺ね?ふっかさんが謝る理由分かってる。笑」
fk「…」
mg「…亮平…阿部ちゃん、すっごい恋する乙女の顔してたよ。」
めめを忘れた世界で彼が恋をしたのは、
俺だった。
fk「俺があそこにいなければ…」
mg「…どうせ、ふっかさんだよ。名前を呼ぶときもふっかさんが最初だったし、」
mg「…必ず、俺以外に恋をするんだ。」
fk「、」
mg「もう…っ、亮平の中に「蓮」はいないんだなぁ、って…再確認したよ、」
fk「…諦めるの、?阿部ちゃん…」
mg「事実上、俺と亮平は別れてるんだよ、」
fk「…」
mg「仮に恋をしてても、…俺の片思い。」
mg「諦めるも何もないよ、笑」
mg「みとめたく…なかったなぁ、っ笑」
めめは俯いて、そう自分を嘲笑った。
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side 目黒
幸せ…って言ったら幸せだよね。
俺が告げて相手が悲しむよりも。
相手が告げて俺が悲しむよりも。
透明になってシャボン玉みたいに
消えていくんだから。