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敦の命は残り○ヶ月

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敦の命は残り○ヶ月

6 - 希望の光は黒へと変わる

♥

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2024年05月01日

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どよんだ空が広がる横浜

雨の音が簡素なビルの中に響く


僕達は、屋上に登り、いつもの街を見渡す


国木田 「誰か見えるか?」

谷崎 「いや、、だれも、、」

国木田 「このままだと、動けなくなるぞ、」



国木田さんは、現状を把握するようにこちらを見る


足や腕からは血が流れていて、他の人に見られれば、僕達は必ず通報させるだろう


谷崎 「、では、与謝野さんを探さなきゃですね」

国木田 「そうだな。敦 見つけられないか?」


壁に寄りかかっている僕の方を見て、国木田さんがそう聞く

きっと、虎の目で見つけられないかと思ったのだろう

僕は、国木田さんの方に行こうと、足に力を  入れる


その瞬間ズキッ という痛みが足に広がる


足を見ると、血色が悪く、血の後がスー とついている


、だが、僕は悟られないように、ゆっくりと壁を使いながら立つと手すりに体重をかけ、街を見渡した


目に集中させると、ポートマフィアの本拠地の少し離れたところに与謝野さんと、乱歩さんと社長がいるのを見つけた


敦 「国木田さん!!あそこに与謝野さん達が!!」

国木田 「本当か!?」

敦 「はい、あそこに!!」


僕は、見つけた方向を指さしながら説明する


、、、あれ? ポートマフィアに囲まれている?


与謝野さんと乱歩さんを守るように、社長がポートマフィアに剣をむけている

僕が、指摘すると、国木田さんは、焦りはしないが、急ぐぞとだけ言って、扉の方向に向かおうとする


それを僕は止めて、僕の異能で、行った方が早いと言った


国木田さんと、谷崎さんは、ダメだと譲らなかったが、このくらいなら大丈夫です!早く与謝野さんに治して貰った方がいいです!

と、説得し、足をトラ化させた、


国木田 「敦!お前は、異能力を使う事を禁止されているだろ!」

敦 「この状況では、僕より合流する方が優先順位が高いです!」

谷崎 「でも、」

敦 「お願いします!」

国木田 「、、、、、、わかった、、」

谷崎 「国木田さん!?」

国木田 「今は、小僧の言う通り、合流して怪我を治すのが先だ」

敦 「ホッ、、」

国木田 「だが、この戦いが終わったら、異能を使うのは一切禁止する」

敦 「え、、はい、わかりました、、」


僕は、了承を得て、2人を抱えると、ビルの   屋上から他のビルへと、飛び移る


トラ化させた足だと痛みを感じないようだ



横から、谷崎さんの悲鳴が聞こえるが、無視をして走り続ける

国木田さんは、眼鏡を押さえるだけだ、






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

与謝野さん達の姿が近ずいてきた

与謝野さん達も僕たちに気づいたようでだ

乱歩さんが、こちら側に指を指しながら、何かを言っている


敦 「乱歩サーーーん!!」


僕が、笑顔で呼びかけると、バン という銃声が、後ろから聞こえた


だが、その音は僕たちを狙っている訳では無い、

谷崎さんを見ると、手でグッドサインを出している

僕は、ハッとして周りを見ると、緑色の雪が僕たち周辺を覆っている


これは、谷崎さんの細雪だ、、


僕は、安堵し、前を向く


そうだ、、今は探偵社がいるんだ!


僕は、合流する事だけに集中し、ビルを軽々と飛ぶ


与謝野さん達のいるところは少し開けており、ズサァーと、滑り込んで着地する


僕は、2人をゆっくりと下ろし、座り込む


与謝野 「さっきのは、谷崎の異能力かい?」

谷崎 「はい」

与謝野 「よくやったじゃないか!」


与謝野さんは、僕たちの方に近ずき、谷崎さんの背中をバンバンと叩く


痛そうだ、


国木田 「あの、与謝野さん」

与謝野 「あーはいはい、、今、回復させる」


与謝野さんは、僕達の方に一際大きな斧を持って近ずいてくる


これは、諦めて、受けいれるしかない、、


僕達は、そっと目を閉じた







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

全回復した僕は、与謝野さんの説教を受けていた


与謝野 「敦!あれほど、異能を使うなと言ったのに」

敦 「す、すいません!!」

与謝野 「で、どのくらいの時間使ったんだい?」

敦 「数十分でしょうか?」

与謝野 「数十分って、あんた!!」

敦 「すいません!」


僕は、怒号が飛ぶ前にすかさず謝る

それを見かねた国木田さんが、僕を庇おうとするが、与謝野さんに、「なんだい?」と言われると、直ぐに引っ込んでしまう



敦 「国木田さん!!」

与謝野 「まだ、話は終わってないよ」


僕は、絶望の縁に立たされた

僕は甘んじて、説教を受け入れる


だが、この説教が始まる前に、ひとつ、聞かなきゃいけないことがあった、


敦 「えっと、あの、与謝野さん、、」

与謝野 「今度はなんだい?」

敦 「僕の寿命は、後、どのくらいなんでしょうか、、」



その言葉を聞いた瞬間、空気が変わる


少しの間、沈黙が続いた


敦 「えっと、与謝野さん?」

与謝野 「、、、これは、あくまでも、予測だ、必ずこのとおりと言う訳では無い、それでもいいかい?」

敦 「はい」

与謝野 「⋯⋯⋯敦、あんたの寿命は、、もう、     1週間もないよ」

敦 「え、」

与謝野 「だから、これはあくまでも、予測だ。だから、、、」



思っていた異常より短く、僕は、驚きの顔を隠せない、、


谷崎さんが、僕を安心させようと、優しい言葉をかけるが、返事をすることができない


僕が、放心状態でいると、銃声が聞こえた


その音は僕を現実へと引き戻させる


ここは戦場だ、

今、気にしてる場合じゃない、、



敦 「僕は大丈夫です! なので、次の命令をくだざい!」

谷崎 「ホント?」

敦 「はい!今、考えても、どうしようもないですから」


僕は作り笑顔で言う


早く、終わらせよう、

そして、皆で探偵社に帰って、お茶漬けでも食べて、僕は生涯を終えるんだ



僕は心の中で強く願った



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

残り、、〇日



敦の命は残り○ヶ月

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