僕達は、ポートマフィアを目指し、最短距離で向かっていた
社長が僕達の前を走り、敵を気絶させて行く
僕は、その列の1番後ろに位置していた
敦 「社長だけで、大丈夫なんですか?」
谷崎 「うん!社長がこの程度の敵に負けるわけないからね、」
敦 「それは、、、そうですね、、」
谷崎 「それより、僕達は、社長について行くことだけに集中しなきゃ、置いてかれちゃうよ」
敦 「え? 」
僕が前を見ると、社長が凄いスピードで突き進んでいた
乱歩さんを抱えて、、、
なんで、あんなに早く走れるんだろう、、、
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先程、見た光景だ
前には、数え切れないほどの黒服がいる。
僕たちは、強行突破!!!とは、出来ないので、良い策を探していた
敦 「どうしましょうか、」
国木田 「あの数をやるには、流石に時間がかかる」
谷崎 「僕の異能で姿を隠しても、あの数を避けて通り抜けるのは、至難の業ですし、、」
敦 「ですよね、、、」
僕達が、どうするか迷っていると、乱歩さんが、バカにしたように言った
乱歩 「別に、全員で行く必要はないでしょ」
敦 「どういう事ですか?」
乱歩 「だから、僕と、与謝野さんと、国木田が残って、敦と、谷崎と、社長が乗り込めばいいじゃん」
国木田 「しかし、それでは、」
乱歩 「何?国木田だけじゃ僕達の事守りきれないの?」
国木田 「いえ、守りきれます」
乱歩 「よーし、じゃあ、これで決まり」
呆然と見てる僕に、何してんの早く行ってきなよ と、乱歩さんが真顔で言う
僕は、顔をひきつらせながら、「わかりました」と言った
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僕達が侵入するのに選んだ場所は、
僕がポートマフィアから抜け出した窓だった
まだ、無造作に開けられており、そこからなら入れそうだということになった
だが、1つ問題がある
敦 「ここから、あそこの窓に入るには少し高いですね、」
社長 「うむ」
敦 「どうしましょう、、」
谷崎 「社長と敦くんは窓から入って、僕は姿を隠せるから、正面玄関から行くよ」
敦 「え、、」
社長 「いや、全員で窓から入る」
谷崎 「え、でも、僕2人みたいに跳べませんよ」
社長 「東側に、廃ビルがある。そこからなら、容易く入れる」
敦 「、、、いえ、僕が谷崎さんを運びます」
谷崎 「あつしくん!?」
敦 「あそこまで行くには、時間もかかります。僕の異能なら、」
社長 「それはダメだ」
敦 「、、、何故ですか?」
社長 「寿命が短い社員をこき使うことは出来ない」
敦 「、、、僕は、探偵社の力になりたいんです」
社長 「、、、」
敦 「社長、、お願いします!」
社長 「、、、」
社長 「危険だと判断した場合直ぐにやめさせる」
敦 「ッッ、ありがとうございます」
僕は社長に頭を下げた後、谷崎さんを脇に抱える
社長は、僕達の様子を見て、少し待ってから助走をつけて跳んだ
僕も後を続く
思っていたより、窓が小さく腕が少し当たってしまった
社長 「無事か?」
敦 「はい、大丈ッッ ゲホッ🩸」
僕は慌てて口元を押さえ、丸くうずくまる
これは体の限界を知らせているのだろうか、、肺が苦しく息が詰まる
手から血が溢れ、黒い絨毯にシミをつくる
谷崎 「敦くん!大丈夫!? 」
敦 「はい、、大丈、、ッ」
谷崎 「待っ、、無理に喋らなくて大丈夫だよ」
敦 「すいません、」
僕は、顔を上げずに答える
少し経つとだいぶ慣れ、呼吸もだんだん落ち着いてきた、、
社長 「敦 ここで待っているか、一緒に来るか、どちらがいい?」
社長が僕に向かってたずねた
僕の体調をきずかってだろう、
だが、僕の答えは決まっている
「ついて行きます」
そう答えると、社長は、「わかった」とだけいい僕を担ぐ
敦 「しゃ、社長!??」
社長 「その体で階段を登る事は出来ないだろう」
敦 「、、、、、すいません」
社長 「いや、大丈夫だ」
僕は、社長の体に揺られながら、最上階まで辿り着いた
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森 「そろそろ来る頃だと思っていたよ福沢殿」
社長 「何をしたかわかっているのか?森先生」
森 「あ〜!もちろん」
社長 「、、、こんな無駄な戦争はやめないか、先生、」
森 「うん!いいよ」
敦・谷崎 「、、え?」
森 「いや〜、これ以上やっても損失の方がでかいし、、人質も逃げちゃったしね、」
敦 「、、、」
敦 「僕がいなければ、この戦争を仕掛けなかったんですか?」
僕は、目の前の男に向かって聞いた
男は、あっけらかんと答える
森 「うん、君は最適な人質だと思ったんだけど、残念だな」
敦 「、、、」
森 「じゃあ、この戦争はやめようか」
社長 「落とし前はどうつけるんだ?」
森 「ん?そんなのいらないでしょ」
社長 「!!」
森 「あ、私の首を取りたいなら取ってもいいけど、、その後、何が起こるかは、、保証出来ないね、」
社長 「、、、狙いはそれか」
森 「後、他に何か聞きたいことはあるかい?」
社長 「帰るぞ」
社長はバッと後ろを向いて、扉へと歩き出す
僕と谷崎さんは困惑しつつも、社長に続く
僕達が困惑しているのがわかったのか社長は小さく呟いた。
社長 「これ以上ここにいても時間の無駄だ」
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とても、釈然としない、、
戦争は確かに終わり、皆無事だ、、、
みんな、、、あれ?鏡花ちゃんたちは?
僕が、そう疑問に思いつつ、探偵社に向かう
この疑問は探偵社の前まで行くと直ぐに消えた
鏡花 「あつし!」
探偵社の前で鏡花ちゃんが待ってくれてたようだ
僕も、走って近ずこうとする
だが、それはかなわず、、僕はバタッと勢いよく倒れてしまった
あれ?なんて疑問に思いつつ、首を動かそうとする、、、
動かない、、、
僕は暗転へと意識を飛ばした
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次に僕が目を覚ましたのは、、、探偵社のベットの上だった
敦 「ここは、、」
太宰 「目が覚めたかい?」
敦 「太宰さん、無事でよかったです、、」
僕が笑顔で言うと、太宰さんどこか優しげな
いや、悲しいような、そんな顔をしていた
敦 「あの後どうなったんですか?」
太宰 「まず、説明する前に皆を呼ばなくちゃね、」
そういうと太宰さんはドアをガラッと開けて
「敦くんが目を覚めたよ」と言った
直ぐにみんなが僕の周りに集まってきた
流石に寝っ転がったままでは恥ずかしいので、僕は起き上がろうとする
、、、、、動かない、、
与謝野 「敦、あんたは今、話せているのが不思議なくらいなんだ、、」
敦 「、、、」
これは因果報応、、異能に頼った僕の罰
だけど、一つだけ、、確認したいことがあった
敦 「、、、、与謝野さん、、僕は後どのくらいで死ぬんですか?」
与謝野 「さっき言った通り、今話せているのも不思議なくらいなんだ、、もう、妾には検討もつかないね」
敦 「、、、」
太宰 「敦君、何か、したい事はあるかい?私達が全力で手伝うよ、」
敦 「そ、、に、」
太宰 「ん?」
敦 「そばにいて欲しいです、、」
僕の言葉を聞いて、皆が静まり返る
辛気臭い皆の顔はどこか珍しく、僕の死が近い事を暗示している
敦 「そんな顔をしないで下さい」
鏡花 「あつし、、」
敦 「鏡花ちゃん、、、ごめんね、、」
鏡花 「うんう、、」
僕は、皆をぐるりと見て口を開く
「僕は、探偵社に会えて、よかt、、」
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最後まで見て頂きありがとうございました
実を言うと、超絶 憂鬱バットエンドにしようと思ってたんで、なんかおかしいぞ、、っていうのがあるかもしれませんが、妥協してください、、、スイマセン、
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番外編
⤵︎ ︎ 最初考えてたEND
僕は死に物狂いで、走った
走って、走って、走って、走って、、、
雨の勢いはより強くなり、徐々に僕の体温を奪う
手は凍え、足の感覚も消えかけてきた
そんな時、微かに話し声が聞こえた
?? 「、、、なのに、、」
? 「も〜、しょうがないじゃないか、」
この声は、何度も聞いた、、探偵社のあの二人の声だった
僕は一心不乱に声がした方に走り出す
?? 「じゃあ、次はあっちに行こう!」
?? 「また適当に、、、、」
声が近くなり、僕は、さらにスピードをあげようとした時
、僕は激痛でしゃがみこむ
顔を動かし、痛みのがする方を見ると、赤い鮮血がじわっと滲み出していた
痛い、痛い、、、
早く、死角に入らないとまた撃たれる、、、僕は近くにあった、古びたビルに駆け込んだ
呼吸は浅く、今にも倒れそうだが、なんとか意識を保ち、 耳に意識を向ける
だが、あの二人の声は聞こえない、
銃声が聞こえたのだ、、倒しに行ったか、反対方向に行ってしまったのだろう
僕は、希望を踏みにじられ、絶望へと落とされた
寒い、、、眠い、、
傷が治る様子はなく、血がずっと流れている
なんで、治らないんだ、、、
まさか、、、
僕はここまで逃げるのに、1時間以上トラ化した状態で走っていた、、、寿命がなくなってもおかしくない時間だろう、、
僕は、1人で死んでいくのか、、、
そう考えると、一気に不安が襲う、、
これは、孤児院にいた時、ずっと感じてた物と似ていた、、
敦 「、、、ッッ 結構、、辛いな、、、」
僕の言葉を拾うものはいない、
スー と意識が飛んでいく、、
僕が見つかったのは、、雨が上がった次の日だったそうだ、、
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コメント
8件
連載お疲れ様でした〜っ! いや,最後までよかった。(語彙力) 普通に好き。やばい…笑 個人的に好きすぎる🫶 これからも頑張ってくださいね😊
お疲れ様でした!! とても良い作品を作って下さりありがとうございました!!