扉を開けると既に5時間目の授業が行われていた
教師「!太宰くん、中也くんどこ行ってたの?もう授業始まってるわよ」
太宰「すみません、校内の見学をしていたら迷ってしまって…」
中也「すみません…」
教師「そうだったの、なら仕方ないわね、ほら2人とも席に着きなさい」
太宰、中也「「はい」」
太宰「先生ちょろいね(小声)」
中也「だな(小声)」
2人は席についた
生徒A「無事戻って来れたんだね
(教科書を目の前に立て小声)」
太宰「うん、何とかね(小声)」
生徒A「それで、どうだった、?(小声)」
太宰「…特に何も、、(小声)」
生徒A「そうなんだ、やっぱり黄昏時じゃないと何も起こらないかぁ…(小声)」
太宰「みたいだね…(小声)」
中也「っ…(痛ぇ…)(手を押さえ)」
太宰「…チラッ(中也を見る)」
中也「…はぁ…(伏せる)」
ドンッ
中也が伏せた瞬間自分の机が重力で地面にめり込んだ
中也「なっ、!?ドサッ(椅子から落ちる)」
太宰「!」
生徒達「!?」
教師「え、大丈夫!?」
中也「だ、大丈夫です(立ち上がり)」
太宰「…(中也の異能が発動してる…)
…ガタッ、(立ち上がり中也に近付く)」
中也「んだ…これ…なんで異能が…(小声)
(手を見て)」
太宰「ガシッ(腕を掴み無効化する)」
中也「!太宰…」
太宰「せんせ、僕達ちょっと保健室行ってきます、」
教師「う、うん、場所分かる?」
太宰「はい、先程行ってきたので分かります
(ニコッ)」
ガラッ、バタン
太宰は中也を連れて教室を出た
教師「…(固)」
生徒1「なぁ見ろよっ、机が地面にめり込んでるぜ」
生徒2「うぉ、マジじゃんやべぇーw」
生徒A「何でそうなった」
生徒B「えーっと、これ夢かな、?」
教師は固まり、女子生徒は怖がる人や固まる人がおり、男子生徒は机の周りに集まり机を見ていた
中也を連れて教室を出た太宰…
太宰「ほんとに、面倒臭い異能をかけられたね
(歩きながら)」
中也「異能の効果分かったのか?
(歩きながら)」
太宰「うん、恐らくその異能は人の異能を制御出来なくする」
中也「!…だからさっき勝手に異能が発動したのか…」
太宰「そうだと思う」
中也「制御出来ねぇって事は…暴走する恐れがあるって事か…」
太宰「うん、だから僕がずっと君に触れてないといけない、、最悪……」
中也「……なぁ、太宰、、」
太宰「何…」
中也「…絶対離すなよ」
太宰「勿論、君の異能は危険だからね」
中也「…おう、てかこれからどうするんだ?保健室に行くのか?」
太宰「行くわけ無いでしょ…莫迦なの、?」
中也「…💢じゃあどこに向かってんだよ💢」
太宰「学生でサボり場所といえば…」
━━━━━━━━━━━━━━
ー屋上ー
ガチャ…
太宰「誰も居ない、皆真面目だね~…」
中也「なぁ、太宰なんで屋上なんだ?」
太宰「屋上は学生のサボり場なんだよ」
中也「へー、てか何でそんな事知ってんだよ、学校行ってたのか?」
太宰「…昔森さんと出会う前に少しだけ…
(座って)」
中也「…ふーん、てめぇが学生なんて考えられねぇな(座る)」
太宰「そう~?」
中也「おう、てめぇが勉強してるなんて想像つかねぇよ」
太宰「僕授業受けてないよ、ずっとサボってた」
中也「おい、てめぇマジの不良じゃねぇか」
太宰「えへ、でも僕天才だから成績良かったしテストもいつも満点だった(ピース)」
中也「お前人間じゃねぇー!」
太宰「人間ですけど何かー!?」
中也「いや授業サボってんのに成績良くてテスト満点とか化け物だろ」
太宰「僕神の子だから(キリッ)」
中也「莫迦じゃねぇの?」
太宰「莫迦は君でしょ」
中也「うっせ…」
ガチャ
「おや、こんな所にいたのか」
太宰、中也「「!」」
扉の前に立っていたのは理事長だった
理事長「保健室へ行ったんじゃ無かったのかい?(笑顔)」
中也「…理事長……」
太宰「…何故その事を知っているのですか??」
理事長「先程クラスに行ったところ2人の姿が見えなくてね、そして何故か1つの席が床に埋まっていたんだよ、何があったのではないかと思って私は担任の先生に2人は何処に居るのか聞いたんだ、そしたら2人は保健室へ行ったと聞いたから行ったのだけど、、姿が見当たらなかった、だから探し回っていたのだよ」
太宰「……そうですか(ニコッ)」
理事長「嗚呼、君達クラスで何があったんだい?」
太宰「別に何も無いですよ」
中也「…」
理事長「なら何故席が1つだけ埋まっていたんだい?」
太宰「中也の莫迦力でこうなりました」
中也「てめっ!?」
理事長「幾ら力があるとはいえそうはならんだろう」
太宰「なりますよ~、だってゴリラですもん」
中也「誰がゴリラだボケェ💢」
太宰「ゴリラでしょー?w」
中也「ちっげぇわ阿呆!!」
太宰「チビゴリラーw」
中也「てめぇ…💢(胸ぐらを掴む)」
太宰「あははー」
理事長「!…(中也の手についた模様に気付く)
…(ちゃんと届けてくれたようだね…)」
中也「今すぐてめぇから離れて暴れてやろうか」
太宰「……はぁ、やめて、そんな事すると僕が森さんに怒られる」
中也「怒られとけ」
太宰「酷い…」
理事長「さてと、私はそろそろ戻るよ、君達も早く教室へ戻るんだよ?」
中也「はい」
太宰「…はい」
ガチャ、バタン
理事長は屋上を出て行った
中也「真逆理事長が来るとはな(離れ)」
太宰「あ、中也…離れたら…」
ドンッ
中也が離れた瞬間床が凹んだ
中也「あ、やべ」
太宰「…はぁ……君この学園を崩壊させる気かい…?(頭を抱え)」
中也「あ?そんな事しねぇよ」
太宰「これを見てもそう言えるの?(地面を指さし)」
中也「…(凹んだ地面を見詰め)」
太宰「はぁ…早く本体を見つけ出さないと…
(中也に近付き腕を掴む)」
中也「見つけ出すつったって、どーすんだよ…猫野郎に聞かねぇと分かんねぇんだろー、?」
太宰「んー、、そーだね……」
キーンコーンカーンコーン
5時間目終了のチャイムが鳴った
中也「鐘が鳴ったな」
太宰「5時間目が終わったんだ」
中也「教室戻るか?」
太宰「面倒臭いし此処に居よ」
中也「おいおい…初日で2時間サボりはやべぇだろ…」
太宰「…この状態で授業を受けられると思うかい?(掴んでいる腕を見せ)」
中也「……無理だな」
太宰「でしょ?だから今日はサボる」
中也「おう…」
2人は放課後まで屋上で過ごした
.
.
.
そして6時間目が終わり放課後になった
太宰「さてと、旧校舎に行くかぁ(歩き出し)」
中也「おう(歩き出す)」
2人は旧校舎へと向かった
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ー旧校舎ー
旧校舎に着いた2人
中也「おーい、猫野郎ー、出てこーい」
猫野郎だなんて酷いなぁ
背後から声が聞こえた
太宰「!」
中也「!」
振り返ると猫又が居た
やぁ、、あれ、君達すごく仲がいいんだね〜
太宰が中也の腕を掴んでいる姿を見て
中也「仲良くねぇし、てめぇのせいでこうなってんだよ」
太宰「こうしていないと暴れるからね」
嗚呼、君確か無効化する能力を持ってたんだっけ
道理であの時異能の模様を付けられないわけだ
太宰「僕に付けようとしてたんだ…」
中也「…なぁ、今更聞くが、なんでてめぇ俺らが異能力者って事知ってんだ?俺ら何も言ってねぇよな?」
すごい今更だね、、
君たちの事は全て知っているよ
君達の名前や異能力者だってこと、
後は君達の正体、此処へ来た本当の理由、とかね?
中也「なっ…」
太宰「……へぇ…それは君の飼主に教えて貰ったのかい?」
嗚呼、そうだよ、僕の主人は何でも知っている
中也「俺らの情報が漏れてるって事か…?」
太宰「いや、それは無い、セキュリティが頑丈だから漏れることは無い筈」
中也「ならどうして」
太宰「情報を得る事が出来るのは関係者のみ、恐らく異能者は僕らとの関わりがある人物…」
中也「…」
ねーねー、僕からも聞きたいんだけど
中也「あ?」
太宰「?」
君達が此処へ来たってことは異能の効果を聞きに来たって事でいいのかな〜?
太宰「異能はもう解ってる」
え、そうなの?
中也「制御出来なくなる異能だろ?」
…なぁんだ、もう解っちゃったのか、つまんないの……なら君達は何しに来たの?僕に呪い殺されに来たのかい??
中也「んなわけねーだろ」
太宰「この異能者は誰で今何処に居るの」
嗚呼、ご主人の事かぁ、
教えてあげてもいいけど、条件がある
中也「あ?条件だと?」
うん、教える代わりに君達何方でも良いから大切な物を1つ僕に頂戴
太宰「…大切な物、?」
中也「なんでもいいのか?」
うん、但し宝物とか形見とかそういうのは要らない、僕が欲しいのは体の一部、記憶、友人、家族等、そういうのが欲しいんだよね
太宰「なら僕の心z((」
中也「ガシッ(口を塞ぐ)俺の友達をやるよ!」
太宰「ムグッ」
トモダチ…?
中也「おう!同じクラスに山田っていう奴がいんだよ、其奴をやるから教えてくれ」
太宰「っはぁ、、山田?(塞がれている手を退け)」
ふーん、まぁいいよ
太宰「ちょ、タイム」
?
太宰「中也、ちょっと(手招き)」
中也「?(近づき)」
ガシッ(肩を組み)
太宰「君、山田って誰さ!いつクラスのこと仲良くなったの!?(小声)」
中也「ちっげぇよ、山田なんて存在しねぇ、俺が勝手に考えて言っただけだよ(小声)」
太宰「ぇ、ぁ…空想の友達……」
中也「ちげぇわ!?殺すぞ!?」
何コソコソしてるの?
中也「悪ぃなんでもねぇ」
太宰「ほら、友達少ない中也が君に友達をあげたんだから早く異能者を言ってくれる??」
中也「あー、ぶん殴りてー…」
いいよ、教えてあげる
中也「は…」
太宰「…そんな…」
ー続くー
コメント
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今回も主様の作品素敵でした!✨️謎の模様は異能力を制御不可能にする力を持っていたんですね、中々に厄介です。中也さんの異能で机や床が大変なことに、!修理どうするんでしょう?(絶対そこじゃない)理事長さんがどう見ても怪しいとしか言えないんです、そして怖い。中也さん、田中さんが本当にいたらどうするんですか、!?その人何も知らないのに売られてるってことですよ!?