最終話?ですね
では!
ナチス「着いた。」
サァーッ…
日帝「……」
……こんな場所…あったんだ。
林を抜けた先にある開けた崖のような場所
下には水が流れていて、少し潮の香りがする風が優しく吹いていた。
日帝「……」
先に崖の手前に座った彼と、少し距離を空けて横に座った。
今が夏だとは思えないほどここは涼しく
私の涙で赤く熱った頬は少しずつ覚めた。
ナチス「…」
俺は風景画が趣味でな。
だからこの場所は気に入ってる。
…
あと、暑っ苦しいのは苦手だからな。
日帝「…」
わざと距離を置いて座っている彼女。
潮風に靡く黒髪は、
空に浮かぶ星と相まって銀河のように綺麗だった。
ナチス「1回気を緩めてもいんじゃないか」?
お前から話す以上散策はしない。
日帝「…ッ、」
…ないの、
怒らないの。?
ナチス「……!」
日帝「私…」
ずっと嘘ついてた…、
空を眺めて話していた彼女は、
此方に目を合わせ、か細い声で問いかけてきた。
日帝「正直でいいって、、ッ」
ナチスに言ったのも、
貴方がピアスをあげた人も…
君が…、ッ(泣
ライバルだと認めた人も
全部、私だったんだよ”、ッ、?
日帝「どうして怒らないの?」
ナチス「…」
そう問いかける彼女の顔は
美しくも儚かった。
銀河のようだと思った彼女も
夜が明ければ消えてしまうのだろうか。
ナチス「…ッ、” 」
そんなことを思わせる日帝の顔に
此方も胸が締め付けられてしまった。
でも、
俺は日帝を支える必要がある。
ガサッ
日帝「……」ピクッ
ゆっくりと立ち上がり、此方に向かって歩いてくるナチス。
ナチス「…、」
少しずつ近ずいてくる彼の大きな手に、
無意識に強く目を瞑った
日帝「……ッッ!!」
ギュッ
ソッ…
日帝「……ッ、」
…
…、!
涙ぐんだ顔を上げ、此方を見詰める彼女。
俺の手は、そんな日帝の顔を隠すように包み込んでいた。
ナチス「…、」
剣士が泣いてる所なんて、
他に見せない方がいい。
だから泣くな。
ニコッ
日帝「…、ぁ、ッ」
ごつごつとして大きい彼の手のひらは
暖かく落ち着く。
泣くなと言われても
そんな優しい顔で言われれば
それはどんなことよりも難しいことだろう。
日帝「……ッ、ひっくッ、」泣
ポロポロ
ずっと、…ッ、!
怖かったんだ”ッ…、
ナチス「才能があるお前の気持ちは分からないと言った。」
…だが、
お前は自分が誰よりも努力している事を認めるべきだ。
胸を張って生きて欲しい。
日帝には、その価値がある。
日帝「……ッ、”、」泣
本当に、ッ、
私は…、…ッ”
ナチス「ッ!…」
…笑
自分に正直であればいい。、笑(ニコッ
日帝「……、笑…」泣
ポロポロ
愛してる”…、ッ、!
剣士としてだけじゃないッ、…
ナチス「ッ…!」
頬を伝い、自身の手に伝わる彼女の熱い体温
掠れた声で泣き声を抑えながら揺れるピアスは既に彼女の一部分だった。
ナチス「…笑
それは、俺が日帝のそばに居ても良いと言うことか」?笑
日帝「ぅん…ッ、
うん、…!」泣
ナチス「……、」
俺は日帝を認める。
1人の剣士…
愛する人として。
ッ、……
そう放ち
細い彼女の手に
キスを落とした。
日帝「…、…」
ニコッ
ギュッ
「でも…、勝ちは譲らないよ、」笑
ナチス「ふ…、笑」
上等だ、。
そうして、また
剣を交える日を求めながら
2人の十字が月光の色を付けながら重なった。
コメント
4件
このカプはもちろんなんだが文章?って言うかなんかすごい書くのがうますぎて感動しました…ありがとうございますッッッッッッッッ
いい話だな~~( ノД`)…日帝、本当の自分をさらけ出せる人?国?に出会えてよかったね。これだからハッピーエンドはいい(^-^)👍