コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「妖怪って、生きていた頃ってあるんでしょうか。」
「どういう意味。」
俺はジト目で、問い詰めた。新之丞は、ヘラヘラとしながら言葉の意味を説明 してきた
「気になっただけですよ。人間だったら、どのような人生を歩んできたのか」
「そう、知りたくなったのです。」
本当に不思議な奴だ。
「……そう。俺は元人間だ」
座り込んでいたが 俺は少し合図ちをし、立ち上がった。
座っていた新之丞は、驚いた様子でこちらを見上げてきた
「なぜ妖怪に」
「…さぁな。」
俺はきっぱりと答えた。俺にも分からないことだから
普通は、もし生まれ変われるならもう一度人間に戻りたいと思うだろう。俺はそんなこと一度も思ったことなかった。
「なぁ、ここ何時代だ」
「当ててみてください。」
新之丞は、ニコッと笑い俺をみてきた。その顔をみたとき俺はイラッとした
腹が立つ。
「旧石器。」
「いいえ」
「縄文。弥生?」
「いいえ」
(くそ腹が立つ。)
俺が答える度に、コイツへの怒りが増してきた。ヘラヘラとしている顔に一発殴ってみたくなった。
「わたくしのこの服装がヒントなのですが……」
ヘラヘラと新之丞が、そういいかけた時だった。凄い早さで後ろから弓が数本降ってきた
「な、なに… !?」
「ミノル、逃げましょう」
「はぁ、?」
俺が驚いていると、新之丞は無言で俺の腕を引っ張った。