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〇〇「ん?・・・何か言った?アラスター」
足を止めて振り返っても、アラスターは私を見据えたまま・・・いつもの見慣れた笑顔を浮かべていて。
アラスター「・・・にゃは!さあて、何でしょうか?忘れてしまいましたねぇ!」
やけに大げさにごまかそうとするその様子が気になって、私はつかつかとアラスターに歩み寄る。
〇〇「気になるじゃん。何て言ったの?」
アラスター「ん~気になります?ですが、しっかり聞いていない貴女がいけないのですよ」
〇〇「う・・・・・・でも何か怪しい!ねぇ教えてよ!」
アラスター「やれやれ、しつこい人ですねぇ・・・」
アラスターの顔を覗き込もうとしても、くるりくるりと身を翻されて簡単に躱される。
アラスター「せっかくのお願いですが、お断りしますよ」
アラスター「同じ事を二度は言わない主義なのでねぇ」
〇〇「えぇー・・・・・・もう、気になるのに・・・」
こうなってしまっては、アラスターが折れてくれる事などないとよく知っている。
心残りに若干のもやつきを抱きながら、がっくりと肩を落とす。
そんな私を見て、アラスターはクスクスと笑った。
アラスター「潔く諦めなさい」
アラスター「・・・・・・それより、これを」
〇〇「ん?」
勝ち誇ったように悪戯っぽく笑ったアラスターが、不意に手を差し出してくる。
彼の手から離れたものをとっさに受け止めると、手の平にヒヤリと冷たい感触があった。
〇〇「・・・あ・・・・・・これ・・・・・・」
それは、今まで私が使っていた・・・
ハズビンホテルのあの部屋の鍵だった。
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